第7話「これが安らかな死だよ。お姉ちゃんは安らかに尊厳のある死を選んだ。 セシリアには無残な惨たらしい残酷な死を与えてやろう。僕が殺す」


 ---イサラク視点---

 部屋に入るとお姉ちゃんが腹を割いて死んでいた。介錯無しの切腹。

実に貴族らしい自殺だ。

お姉ちゃん、仇は取るよ。

 ---移動---

「ペリアムス君、お姉ちゃんが死んだよ」

「そうか」

「仇を取るよね」

 「そうだな。敵はセシリアだ。大将亡くしたた俺達で勝てるかというと、厳しいな」

 「仇を取りたいよ。セシリアを殺したいよ」

 「俺もだ」

第一執事マッタイ:「私もだ」

ペリアムス:「勝つのは無理かもな。仇を取ろう」

イサラク:「セシリアを殺すよ。セシリアは僕に殺させてよ。こんな事いうのは第五弟分としては過ぎた事でも言うよ」

ペリアムス:「何言ってる。セシリアを殺せるのはお前しかいないだろ」

マッタイ:「私達はお前の補助だ。セシリアを殺せ。仇は」

三人:「全員で取りに行く」

第一弟分ミンマタム:「特攻だな、当然俺も行かせろよ」

 ミンマタムがやって来て告げた。

 ミンマタム「お前は強いからな。お前ならセシリアを殺せない事もない、殺すぞセシリアを」

 「うん、頼むよ。ミンマタムが一緒だと頼もしい」

ミン「俺なんかより2.1倍強い癖に言ってくれるな」

イサ「ミンマタムより8倍は強いよ」

ミン「言ってくれるな」

 戦う意味なんて分からなかった。誰かを殺したいと思った事もなかった。

戦いたくなかった。

誰かを傷つけるのなんて嫌いだった。

ミンマタムを傷つけて、僕はミンマタムと近づいた。

それはとても野蛮で、あまり良い方法だとは思っていない。

それでも、ミンマタムの事が何か分かったような気がする。

今までは誰かと近づく事もなかった。

僕は誰かを傷つけるのは相変わらず嫌いだ。

それは僕の変わらない性分だ。

でも、セシリアは殺す。殺したい。


---移動---

 お姉ちゃんの遺体をキャサリン軍一同の前で見せつける。

「これが安らかな死だよ。お姉ちゃんは安らかに尊厳のある死を選んだ。

セシリアには無残な惨たらしい残酷な死を与えてやろう。

あいつに尊厳は必要ない。僕が殺す」

 キャサリン軍一同が湧き上がる。

 「セシリアを殺すぞ!!」「外道を殺せ!!殺す!!」「主の敵討ちだ」

 皆高揚していて、セシリアを殺す気で満々だ。

 「イサラクがセシリアを殺す事に文句あるやついるか。

いないよな。キャサリン第一家来ペリアムスが認めるんだ。

文句はある奴はイサラクに勝てるならその文句認めてやるよ」

 皆文句はないようだ。

強くいたいと思っていなかった。

それでも僕は強さでお姉ちゃんと出会い、ミンマタムと近づき、

仲間ができた。

 

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