ハリー君のお手伝い
そんなニコルのもとに、ハリー君がやってきました。
ハリー君はしばらくの間この街で魔法の修行をしていました。
そして、今年はニコルのお手伝いをする為に、
時空をまたぐ船を持つクルーズ船長にお願いして、
ハグルマビーチとテルースに持っていく荷物全てを、
この船で運んでもらおうと話をつけてきたのです。
もともと時空旅行をする為に造られた船で、
船長も人の役に立てるならとお願いを聞いてくれました。
その話を聞いてニコルはとても喜びました。
なぜなら毎回二つの世界を行き来していると、
例え向こうにお手伝いさんがいたとしても、
そこまで運ぶのはとても大変な事だったのです。
ちょうどニコルがハグルマビーチへ荷物を運ぶのは
三日後の事だったので、
話がまとまると、ニコルは船長やハリー君の手を借りて、
荷物を船へと積み込みました。
これならハグルマビーチで少しゆっくりしてから、
そのままテルースまでいけるようになります。
ルミナスとベリーも初めての船に乗るのが嬉しくて、
船の端から端まで駆け回ったりして遊んでいました。
三日後の朝。
船長とハリー君とニコル。
そしてルミナスとベリーは、
太陽が昇る頃に船へと乗り込みました。
数日かかる長旅になりそうなので、
飲むものや食べるものもいっぱい積み込みました。
この船旅が良い旅になるように海の神様にお祈りをすると、
陸の方からとても良い風が吹いてきたので、
船長は大きな風受けを広げました。
風はだんだんと船を沖の方まで運んでいきます。
そして、太陽が高い所へ昇る頃、
船は遥か水平線の向こうへと消えていったのでした。
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