二次元美少女のスリーサイズ設定に物申す！

二次元美少女のスリーサイズ設定に物申す！

　美少女または美女ヒロインを創作するにおいてスリーサイズを設定する人は、もしかしたら少数派かもしれない。

　ところが作者は自作のヒロインのうち八割ぐらいはスリーサイズを設定している。しかもウエストサイズに至っては厳正な計算式のもとで割り出している。

　何故、ウエストサイズの設定を厳しく行うのか？

　それは単純に、ヒロインの身体的魅力を引き上げるためである。

　では、作者はどんな計算式を使いウエストサイズを設定しているのか。

　使用する式が主に三つ。

　①美容体重　身長（ｍ）×身長（ｍ）×１９

　②理想のウエストサイズ　身長（ｃｍ）×０．３７～０．３９

　➂推測のウエストサイズ　実際の体重（ｋｇ）÷(①÷②)　

　①と②だけでも設定できるが、③は体重のみ公開されたキャラのウエストを推測するために作者が考案した。

　実際に数字を当てはめて計算してみよう。今回は１６０センチ体重５０キロの女性を例にする。

　※小数点第三位以降は四捨五入。

　※②の計算式において今回は中央値を算出する。

　①　１．６０×１．６０×１９＝４８．６４（ｋｇ）

　②　１６０×０．３８＝６０．８（ｃｍ）

　③　５０．０÷（４８．６４÷６０．８）＝６２．５（ｃｍ）

　このように計算すれば、ウエストサイズの目安の値が導き出せる。

　キャラによって筋肉質だったり豊満だったりと違いがあるので、詳細なサイズ設定については、キャラの体格や筋肉量、生活習慣や食事、さらにはバストサイズなどによって増減させればよい。

　世の中の二次元美少女キャラには、身長が１７０もあるのにウエスト５５がとか、身長が１７０もあるのに体重が５０キロを下回るとか、現実的に考えておかしい設定が蔓延っている。

　設定を現実に置き換えると細すぎて気持ち悪いぐらいだろう。到底、色欲を醸すような体型ではない。

　とはいえ、あくまで設定なのでリアルさを求めるのもお門違いかもしれませんが。

　非現実さに拍車をかけているのが、ウエストサイズの設定で大概６０ｃｍ以上は太い、という迷説みたいなものが定着してしまっていること。まずは６０ｃｍ以下でなければという幻想は捨てるべきだろう。

　ウエスト６５ｃｍでも身長が１６５ｃｍあれば十分に細いし、むしろ筋肉がついて引き締まっていれば数字以上に魅力的だ。

　豆知識として話を一つ。

　世の女性芸能人などのプロフィールでウエストサイズの偏差は５８だ。

　これにもいくつか理由がある。

　まず８という数字には削った印象を与えること。

　もう一つは、８という数字自体がくびれている女体を象徴しているように見えることだ。

　５８に次に多いのがおそらく６０だろう。

　６０に設定する理由は、だいたいが５８では無理があるから、であると思う。

　女性芸能人で６０センチ設定は５８センチよりもふっくらしている方が多い。そのため、６０は太めという印象が我々の頭に刷り込まれているのである。

　計算式なしでウエストサイズを設定しようとすると、どうしても６０がボーダーになってしまいがちだ。

　そうなるとヒロインのほとんどが近い数値に納まってしまう。細ければ良しというものでもないですから難しいところです。

　計算式を使えばキャラの理想のスリーサイズが判明するので、そこから加減させていけば身体的個性が出やすなると思います。

女性らしいボディラインのスリーサイズ黄金律というものがありまして、上から順に１／０．７／１となっています。

この黄金律を使い、たとえば巨乳キャラでバストが９３だったとします。

９３×０．７＝６５．１となり、ウエストだけの数値だと太いように感じるかもしれません。

けれど身長が高ければ理想のウエストの数値も高いので巨乳キャラとして成り立ちます。

　巨乳キャラ設定するにおいて重要なファクターになるのが、カップサイズ。

　カップサイズは単純にバストの数値だけでは設定できません。

　必要になる数値が、アンダーバストというスリーサイズの一つであるトップバストの相方のようなもので、トップとアンダーの差でカップサイズが決まります。

　カップサイズは基本的に２．５センチピッチでサイズアップしていき、ＡＡ７．５センチ前後から始まり、Ｈカップでは２７．５センチ前後になります。

　バストサイズの数値は高いからといって、必ずしも巨乳に分類されるとは限らず、反対にバストサイズの数値が低くても貧乳に分類されるとも限りません。

　二次元キャラとしてたまに目にするのが、バストが８０前半でウエストが５０前半という設定。

　ウエストが細い場合はアンダーバストも細い傾向にあるため、アンダーバストは６５だと仮定しよう。

　そうするとどうだろう。バストが８０ならまだしも、８２か８３ではアンダーバストとの差が１７、１８センチになり、Ｄカップに分類される。

　Ｄは一般的に考えて大きいだろう。

　大きくないキャラを保持したいならばウエストを太くするか、バストを減らすしかない。

　アンダーバストを安易に増やすとウエストの差分が開きすぎて、全身像のバランスが崩れて魅力が激減してしまう。

　アンダーバストとウエストは比例して数値を増減させよう。

　ここまでスリーサイズの数値について色々と問題提起したが、作者が女性のスリーサイズに関心を強くしたのは小学六年の頃である。

　身長と体重だけが設定されたアニメの女子キャラがいて、ウエストどれくらいなんだろうと疑問を持ったのが③の計算式を考案する発端である。

　それから数年後、スリーサイズに関する様々な情報を仕入れて、関数電卓を入手して、計算式も完成へと近づいてきた。

　まだ一つ難題が残っていて、それがバストの重さが体重に加味されてしまうことである。

　身長が同じでも胸の重さが違えば、理想の体重も増減させてなくてはいけない。

　どうすれば胸の重さも考慮に入れた計算式が作れるだろうか？

　探求の道はまだまだ続きそうだ。