事故
僕は通勤中、2回事故に遭ったことがある。
1度目は保育園が目と鼻の先のところにある交差点。
僕は当時自転車で、一時停止を無視した車に突っ込まれたのだ。
「大丈夫ですか!?」と運転手さんが駆け寄ってきてくれた。
車のサイドミラーが折れて落ちていた。
しかし僕は遅刻しそうだったので、
「大丈夫です!仕事に遅刻しそうなので行きます!」と返した。
「職場はどこですか?」
「あそこです!」
僕は保育園を指差した。
園長に言うとめんどくさいので黙っていた。
するとお昼頃にその運転手さんが菓子折りを持ってきてくれた。
運転手さんは庭で遊んでいた年長さんに絡まれ、
「え、先生をはねたの!?」
「なんで?」
「さつじんはん?」
と質問責めにあっていた。
そして僕はそのあとで園長にしっかりと説教された。
2回目はバイクで保育園に通っているとき。
季節は冬。その日は雨。
ウインカーを出さずに急に車線変更してきた車を避けようとして、僕はバイクと共に二車線目の道路の真ん中で派手に転んだ。
そのあと動けずに倒れていると、通行人の人が危険な中、二車線目まで僕を助けに来てくれ、僕は救急車で運ばれた。
救急車の中で僕は保育園に「遅刻します...」と連絡した。「いや、休みだよこれ」と救急隊員の人に突っ込まれた。
検査の結果、右腕の骨折と、更に膝の肉がえぐれていた。
全身びしょびしょな上に、服もびりびりに破れた状態で、僕は一般の待合室で待たされた。
一般診療に来てる人たちからものすごく見られてとにかく恥ずかしかった。
平気ですよ~という謎のアピールでなぜか僕は小説を読み始めた。
しかし、寒さと痛さで指が震えて、片手でページがめくれない。
すると向かいに座っていたおばあちゃんが、そんな僕を見かねてページをめくってくれたのを覚えている。
治療の後、保育園に行った。服がびりびりで片腕を固定し、膝も包帯で巻かれた僕の姿を見て、園長は1ヶ月の休みをくれた。
その後、妹に僕の車で迎えにきてもらい、僕はそんな状態で車を運転して、なんとか家に帰った。
バイクは妹が乗って帰ってくれた。
しかしその日はどーしても観たい映画の公開日だったので、友だちに事故のことは隠して迎えにきてもらった。
僕の姿をみた友だちは爆笑した。
この事故のおかげで、僕は労災申請がめんどくさいことを知った。
あと、ヘルメットがフルフェイスでよかったと痛感。
そしてそれ以降、僕はバイクに乗ることをやめた。車通勤が最強だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます