4 ヒューマンドラマ【群像劇やW主人公の時について】
ジャンルを設定する時には、舞台をメインに選ぶと思う。
ヒューマンドラマをメインに設定するのは現代の時だろう。
この辺は創作論でも触れているが、舞台をメインジャンルに選んでも、ヒューマンドラマ主体の作品はあると思う。
その中でも注意したいのが群像劇などの多視点切り替えがある時。
群像劇は主人公が一人の時と、複数の時、全員が主人公の時などがある。
それ自体は何ら問題はないのだが、作品においてあらすじ部分の範囲でどの人物の視点が一番多いのか考慮する必要がある。
例えば
1 主人公は一人だが視点の切り替えがあり、主人公以外の人物の視点が多い場合。
主人公のみであらすじを書いてしまうと、誰の物語なのか分からないという印象になる。
【あらすじ例】
これは他国の軍師となった治癒能力者の冒険譚である。
主人公○○は幼少の時から、他の人たちとは何か違っていた。
七歳を迎えた時、その理由が判明する。彼は十万人に一人しか使うことのできない『治癒の魔法』の使い手だったのだ。
両親はそのことを王に報告することに。王は○○を近隣の国から守るため、手元に置くと両親に告げる。○○は王の命に従い首都○○へ馬車で向かう途中何者かに襲われ、行方知れずとなってしまったのだった。
果たして彼はどうなってしまうのか?
この場合、主人公をメインにあらすじが組まれている。
このあらすじの通りにターニングポイントまで『主人公視点』で進むのであれば問題はないが、敵国視点で主人公を捉えようとすることが主に書かれていたとしたら、読者は『うん?』と思うだろう。
あらすじは主に、視点となっている側から書くものである。
もちろん、あらすじの範囲での話。
これがW主人公となるのであれば『一方○○は』と、両視点のあらすじを加えた方が分かりやすい。
そして多視点切り替えは、分かり辛いことが多いのであらすじに一言『群像劇』や『多視点』と書いておくと、より読みやすく理解がしやすくなる。
あらすじは事前情報と考えると良い。
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