第4話 音2

ドゴァァァァァァァァン


外からとてつもない音と衝撃が襲ってきた。


「何?」


「外で何が?」


「屋上まで行くよ」


一体何の音だ?まるで地面から何かが現れたような…

 

屋上まで一気に駆け上がる。


バンッ 


勢いよくドアを開ける。するとそこには

大きな人型兵器がいた。


「なんですか…あれ。ロボット…?」


「あれは…人型兵器。戦争は今でもオッケーだったの。核とか使わなければね。そんなとき役立ったのがあいつ。どんな攻撃も耐えられて、一匹残らず殺すまで戦う。最強よ。でも、なぜ」


「大丈夫なんですか?」


「分からない、でもターゲットがいないと動きようがないし、いたとしても私達には危害は殆ど無いはず。」


「そうですか」


じっとあいつの動向を伺う。直立不動だ。


「やっぱり動けないんじゃないですか?」 


「うん、かも」


「念の為、下の階に行こう。上だともろに食らっちゃうから。」


「あ、っはい」


後ろを振り返り、戻ろうとする。


ザワッ



なんだ?嫌な感じがする。振り返ってみる。


すると、こっちを向いていた。


「下行くよ。あいつこっちを向いてる。ここじゃ危ない。逃げるよ」

  

「逃げるって…あなたの家族はどうするんですか?」


「大丈夫。かごに入るくらいまで小さくできる。…法律が今あったら違法行為だけど」


扉へ戻り、階段をかけていく。


もう一個下の階にみんながいる。あいつは今どうなっている?走りながら、窓の方を見る。


すると拳を握り、こちらに振り下ろそうとしている姿をしていた。


ドンッ


少年の背中を押し、少年ごと階段を転がった。

 

と、同時に上の階にあいつの拳が入った。


上の階がぶち壊れた。


「やばいやばいやばい」


「早く逃げましょう!」


「ちょっと待って!今小さくする。」


金庫の前に行き、パスワードを入れ、ライトを取り出す。みるみるうちにみんな小さくなっていく。


「かご頂戴!」


「はい!」


一人ひとり入れていく。 


「よし!行くよ!」


「はい!でもどこへ?」


「地下水路。今開ける」


そう言って床の蓋を開けた。


「入って」


少年を下ろす。私も降りて下水道の暗闇を走っていく。


「あのっ!大丈夫なんですか!」


「地上よりは安全だと思う。あいつは"確実"に自分の手で、殺したことがはっきり確認できる方法で殺す。だから地面ごと壊しはしない。でもなんで私達がターゲットに…?」


そんなこと言っている場合ではない。早く少しでも遠くへ逃げなけれー


ドゴォォォン

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