第19話 止まる伝説と止まらない神話
☆ 佐藤直史VS広島part14 無双継続 ☆
157 名前:名無しさん@実況は実況板で
佐藤長兄にピッチャーってやらせたらあかんのとちゃうか?
158 名前:名無しさん@実況は実況板で
これでノーヒット何イニング目?
159 名前:名無しさん@実況は実況板で
ふつくしいわ……
芸術……
160 名前:名無しさん@実況は実況板で
さすが合法ドラッグと言われた男
161 名前:名無しさん@実況は実況板で
どこまで記録が伸びるか、賭けられてもおかしくない
162 名前:名無しさん@実況は実況板で
最初の1イニングをどう数えるかによるが、とりあえず24イニングだな
163 名前:名無しさん@実況は実況板で
まあもうこれは、どこまで続くか堪能するしかないというか
164 名前:名無しさん@実況は実況板で
なんか一人だけ別次元の野球?しているよな
165 名前:名無しさん@実況は実況板で
信者ばっかで気持ち悪いんだが
166 名前:名無しさん@実況は実況板で
>>161
すでにイギリスのブックメーカーで賭けの対象になってるぞ
167 名前:名無しさん@実況は実況板で
なんでこんなに打たれないの?
神なの? 殺すの?
168 名前:名無しさん@実況は実況板で
このまま12球団は無理にしても、セリーグは制圧してほしい
169 名前:名無しさん@実況は実況板で
シーズン中にセリーグの全球団からノーノーしそうw
……まさかな ……まさかな
170 名前:名無しさん@実況は実況板で
ノーランナー記録どこまで続くんや
171 名前:名無しさん@実況は実況板で
ライガースに記録阻止は任せる!
S(佐藤)に勝てるのはS(白石)だけ!
172 名前:名無しさん@実況は実況板で
先頭からの好打順も既にツーアウトっていうかもう、最初からアウトでいいんじゃないかな
173 名前:名無しさん@実況は実況板で
野球というスポーツに根底から喧嘩売ってるような存在X
174 名前:名無しさん@実況は実況板で
Q 神はいるのか?
A 神宮球場にはそこそこの頻度で降臨します
175 名前:名無しさん@実況は実況板で
あ
176 名前:名無しさん@実況は実況板で
あほ
177 名前:名無しさん@実況は実況板で
あーっ!
178 名前:名無しさん@実況は実況板で
www
179 名前:名無しさん@実況は実況板で
また!
180 名前:名無しさん@実況は実況板で
あ~あ~
181 名前:名無しさん@実況は実況板で
オワタ
182 名前:名無しさん@実況は実況板で
またお前か
183 名前:名無しさん@実況は実況板で
村岡さあ
184 名前:名無しさん@実況は実況板で
あーあーえらー
185 名前:名無しさん@実況は実況板で
またかよ
186 名前:名無しさん@実況は実況板で
村岡、佐藤兄弟に親でも殺されたんか?
187 名前:名無しさん@実況は実況板で
なんでなんや……
188 名前:名無しさん@実況は実況板で
普通に捕れるボールだろ
189 名前:名無しさん@実況は実況板で
まあ日本野球史に名前が残ったね、悪い意味で
190 名前:名無しさん@実況は実況板で
こんなんで途切れるんか
191 名前:名無しさん@実況は実況板で
せめて白石が止めてほしかった
192 名前:名無しさん@実況は実況板で
まあまだノーヒット記録は残ってるからな……
~~~~~~
☆ 佐藤直史VS広島part19 まだまだ続くよ ☆
497 名前:名無しさん@実況は実況板で
終わった!
498 名前:名無しさん@実況は実況板で
ナオ君乙!
499 名前:名無しさん@実況は実況板で
なんかなあ
500 名前:名無しさん@実況は実況板で
ノーノーか
501 名前:名無しさん@実況は実況板で
なんでや
オープン戦はもうちょっと打たれてたやろ
502 名前:名無しさん@実況は実況板で
佐藤神を称えよ
503 名前:名無しさん@実況は実況板で
Q 神はいるのか?
A 広島新市民球場にもいた
504 名前:名無しさん@実況は実況板で
こいつなんでプロに来なかったか分かった
多分白石以外にまともに勝負になるバッターがいなかったからだ
505 名前:名無しさん@実況は実況板で
ルーキーのパーフェクトピッチャーはいなかったから当たり前だが、ルーキーでノーノーも加えるピッチャーがやはりいなかったな
上杉は最初の年に二回ノーノーしてるが
506 名前:名無しさん@実況は実況板で
六大リーグとプロってそんなにレベル変わらないのか?
507 名前:名無しさん@実況は実況板で
このスレで終わり?
508 名前:名無しさん@実況は実況板で
ヒーローインタビュー何を言うかけっこう気になる
村岡ぁ!
509 名前:名無しさん@実況は実況板で
聖人佐藤直史、さすがに今日は怒ってもいいぞ
なんだかんだ言って絶対にバックのせいにはしない漢だ
510 名前:名無しさん@実況は実況板で
明日から全国の村岡さんが生きにくくなるな
野球ファンにいじめられてもおかしくない
511 名前:名無しさん@実況は実況板で
これでヒーローインタビュー拒否して帰ったら笑える
~~~~~~
直史としては、いつかは来るだろう時が来た、としか思っていなかった。
打たせて取るピッチングをしているのだし、その当たりがそこそこ、内野の間を抜いていく可能性は普通にあったからだ。
ただサード村岡はボテボテのゴロを処理しにいって、見事にスルーしてくれた。
別にスルーの回転などかかっていなかったのに。
直後に木山に引っ込められたのは、懲罰的な交代と言うよりは、村岡が本気で落ち込んでいたからであろう。
「タケがノーノーやった時も、エラーしてたからな」
樋口は武史の開幕デビュー戦を思い出す。
もっともあれは緒方などもエラーをしていて、守備の上手い選手であっても、状況が厳しければ普通にありうることだったのだ。
最後まで投げて、結局はランナーを一人出しただけのノーヒットノーラン。
パーフェクトの次にノーヒットノーランをしたというのは、もちろんNPB史上初である。
「意外と上杉さんがしていてもおかしくないけどな」
「やろうと思えば出来るだろうな、あの人は」
そんな気楽なやり取りをしてベンチに戻ってきたバッテリーは、リアル土下座をしている村岡への対処からしなければいけなかった。
九回28人99球。
エラー一つのノーヒットノーランは、確かに惜しいものであった。
だが本当に恐ろしいのは、球数である。
開幕戦を含めてここまでの三試合、交代の目安の100球を超えた試合が一度も無い。
省エネピッチャー佐藤直史の、無失点記録はまだまだ続く。
ヒーローインタビューには当然のように呼ばれたが、やはりエラーの一個に言及される。
ただ直史としては、想定内の質問である。
「わざと打たせるピッチングをしてるんだから、いずれは打たれることは分かってましたよ。そして打たれたなら内野の間を抜いていったりもする。今回はそれがたまたま村岡さんだっただけで」
村岡は打力と守備のバランスが取れているベテラン選手だ。
やらかし具合としても、別にそこまでひどくはない。
「普段はずっとバックを守ってもらってるんだから、ちょっと難しい打球を捕球できなかったぐらいで、ピッチャーが怒ってたら駄目でしょう」
直史は、バックにはあまり期待しない。
中学時代のことを思い出せば、相当にひどい守備でも許せてしまうのだ。
直史は冷徹に見えるが、実のところは寛容である。
そもそも味方にあまり期待していない、ということもあるのだが。
高校時代はとりあえず、ショートに打たせておけばどうにかなった。
そんな極端な例外はあるものの、全体的な守備力はやはり、アマチュアよりプロの方が上なのである。
無難なインタビューを終えて、ロッカールームに戻ってきても、村岡は死んだような顔をしていた。
直史がここまで続けてきた、無出塁記録を、自分が途絶えさせてしまったというのが大きいのだ。
「普通に点も取ってくれましたし、いいじゃないですか」
「そうそう、それに無安打記録の方は残っているわけだし」
冷血動物の樋口でも、こういった気遣いはするのである。
打点を一つけている村岡に、直史は厳しいことは言わない。
むしろここで変に責めてしまっては、プレイが萎縮したものになっていく可能性がある。
直史としては記録など、点を取られないように考えて投げた結果にすぎない。
必要なのは勝利だけである。
もちろんパーフェクトなどの記録が査定に入れば、年俸が増えて嬉しいが。
とりあえず村岡を慰めるという理屈で、選手たちは夜の街に繰り出す。
そういえば広島は全然土地勘がないな、と思った直史であるが、彼の次の登板はフェニックスの地元となる。
本当にこいつら、明日のデイゲームに影響が出ないのか、と不思議に思うところであるが、大丈夫なのだ。
シーズンを通して戦うベテランは、ちゃんとそのあたりを把握している。
直史などはコンディション調整があるので、すぐに東京に戻ってしまうのだが。
直史によってプライドをバッキバキに折られたカップスは、続く二戦も落としてしまった。
地元ではファンの応援の強いチームであるのだが、ここ最近はずっとBクラスと低迷が続いて、出口が見えない。
特に第二戦は、金原がパワーで押して完投。
失点は一点で抑えて、球数は138球。
レックスの今季としては、直史に次ぐ二人目の完投者となった。
第三戦の佐竹も七回まで一失点で、リリーフ陣に後を任せる。
八回の豊田と九回の鴨池が無失点で抑えて、ホールドとセーブを記録。
特にセットアッパーの豊田は、15試合目で4ホールド、鴨池は同じく5セーブと、リリーフの貢献ポイントを増やしまくっている。
先発の強いチームはもちろん強いが、リリーフの安定しているチームは勝ちを逃がさない。
それでも評価されるのは、先発の方が大きかったりする。
その試合の頃には東京に、正確には埼玉の寮に戻っていた直史であるが、次の試合は東京ドームで、やっと武史が復帰戦をする。
怪我から二週間以上かかっているのだから、想像以上に時間はかかってしまった。
ただこの時点でレックスは12勝3敗。
ライガース以外には勝ち越しているという、かなりのスタートダッシュである。
直史が投げたら、そのトラウマによってそのカードの相手は全滅する。
セの球団にとっては、それが三連続で続いたのだ。
プロならばひどく負けた試合があっても、切り替えていかなければいけない。
むしろそれを燃料に、ガンガンと戦っていかなくてはいけない。
しかしそんな炎に冷たい水をかけるのが、直史なのだろう。
その対決は絶望に等しい。
アウェイの東京ドームでの三連戦。
戻ってきた武史の調子がどうなのか、首脳陣はしっかりと見ている。
単純に復帰させるだけなら、もっと早くても良かったのだ。
だがタイタンズはこの三連戦の最初の試合に、当然エースクラスを持ってくるローテーションなのである。
敗北しながらも開幕戦で好投した菊田は、まだ回ってこない。
タイタンズが持ってきた先発は、去年も二桁勝利し、今年で海外FA権が発生する本多。
三年目あたりからの覚醒は、完全にエースとして相応しいものである。
ただ選手起用で首脳陣と揉めて、しばらく二軍に落とされたりもしたが。
最近のタイタンズの体たらくを見れば何か言いたくなるのも分かるが、首脳部批判は基本的にご法度なのだ。
今の本多は生え抜きのピッチャーの中では、やはりナンバーワンと言えるピッチャーであろう。
直史としても高校時代に、対戦もしたし代表で同じチームにもなったことがある。
ただそんな本多もプロ入り序盤は制球に苦労して、野手転向の話もあったものだ。
高校時代は帝都一で四番でエースだったのだから。
だがもう今では、毎年15勝前後するような、タイタンズの真のエースと言えよう。
寮で他の選手と一緒にテレビを見ていた直史は、ふと考える。
「本多さんはポスティングしなかったのか?」
チームとしては海外FA権が発生してしまうより、先にポスティングでの移籍を認めた方が、選手を売り飛ばすような形になるが、金銭は入る。
「本人は希望していたけど、球団が離さなかったみたいですよ。まあ、補強のピッチャーがことごとく失敗してたから、出せないという事情もあったんでしょうけど」
小此木が解説役となっている。さすがちゃんとスポーツ新聞を読む男である。
「タイタンズは金よりも人を取ったわけか」
そう言うと美談に聞こえるかもしれないが、選手本人としてはMLBを志望していたわけだ。
直史としては選手の立場からすると、一日でも早い移籍を希望する気持ちは分かる。
だが補強に失敗し続けるタイタンズとしては、安定して勝てる本多を手放せなかったのだろう。
元々金持ちの球団だけに、ポスティングで入ってくる金銭よりも、目の前の戦力を優先したわけだ。
今年でプロ入り10年になる本多。
最初の二年ほどは二軍生活が長かったが、その後は安定してきている。
四年目からは年間15勝以上を五回と、完全にエース級と言っていいだろう。
だがタイタンズはずっと優勝から遠ざかっていて、本多としては選手が使い捨てられる状況を見て、色々と考えていたのだろう。
国内FA権ではなく、海外FA権を待ったあたり、その本気度が分かる。
直史もMLBのボールの感触から、本多はけっこうMLBでも、通用するのではないかと思っている。
投手戦が予想された試合であった。
だがレックスは初回に、ポンと一点を取ってしまう。
しかしここから、0の行進が始まったのである。
武史がストレートで押していくのに対し、本多もストレートを使っていくが、フォークが冴えている。
両者が共に空振りが取れるボールを持っているだけに、三振が重なっていく。
これは現地で見ていたら楽しいだろうな、と直史は思った。
おそらく恵美理も子供をベビーシッターに預けて、球場で観戦しているのだろう。
それにしても、と直史は思う。
「惜しいなあ」
それは両ピッチャーに対してのものだ。
武史は初回にヒットを打たれたあとは、フォアボール一つのみ。
本多も初回の失点以外は、八回まで投げて被安打三本。
武史はノーヒットノーランに近く、本多も三回以降はパーフェクトに近かった。
「このままスミイチで終わるかな」
直史としては終わってほしいが、そう甘くないのでは、と寮の選手たちは考えている。
武史は肝心なときにやらかすと、だいたい全員が共通の認識としているのだ。
ただ直史にとっては、初回にヒットを打たれた時点で、ツキの悪さは消えていると思える。
直史の予想は正しかった。
九回の裏、最後まで武史の集中力は落ちなかった。
打者29人に対して、被安打一、四球一、118球のワンヒット完封。
タイタンズは大砲がそろっているが、最後まで不発であった。
これでは本多が可哀想だとも思った直史であるが、同じくテレビで視聴していたチームメイトの感想は違う。
ああ、やっぱりこの人の弟なんだな、となぜか遠い目をしつつテレビの画面を見ていた。
なお、ここまでボコボコに抑えられたタイタンズは、このカードも三連敗。
レックスはスタートダッシュに完全に成功していた。
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