『パーティー』としての活動ー後編ー
4層は俺たちを、前と変わらない異様な明るさを持って出迎えた。
やはり明らかに掃討のされている階層とは違うと思った。
以前の遺品回収のようにまずは宝箱を見回る。
「俺らよ、なんかハイエナみてぇだな」
と笑いながら言うヴィル。
そうだな、とヴィルに応じ、笑うアルト。
死骸を漁り、何かを得るという点ではそう俺たちもハイエナと変わらないかもしれない。
そして俺たちはできる限りトラップの少ない安全なルートを通り、戦わなければならない所は戦って行った。
たまにピクシーとの戦いもあったが4層の主はネズミだ。
だが、やはり俺たちパーティーはネズミとの戦いに慣れてきていた。
各々が手当り次第ネズミを斬り、潰し、刺す。
そうこうしているうちに、宝箱を漁り終わった。
4つの宝箱のうち1つだけ物が入っていたが、探検者の遺品が入っているだけでめぼしい物は何も無かった。
俺たちはそれに手を合わせ、ドックタグや衣類をゴリアテに持たせた袋にしまい込んだ。
そして――――――――――
「とうとう来たな、初めての5層。」
俺が言う、5層も4層と同じく異様な光で照らされている。
「どうする、ここから先は俺たちにとって未知の世界だ、戻るか?」
とアルトは皆に聞く。
しかし、俺たちの今回の目的である宝物は未だ見つかっていない。
「宝物は見つかってないもんな…どうする?行くか?」
俺は皆に聞く。
皆は少し考えた後に、5層へ行くことを決意した。
そして、俺たちは新たな層へ挑む事になった。
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