第8話①

 一七九三年、一月二一日。

 ついにその日がやってきた。

 ロべスは自分の道をまっすぐ突き進んでいる。自分の理想の社会を作るために、ずっと奮闘している。

 なんだかもう、近寄れないな。目がとがってて、こわい。

 ロべスの周りはきっと、敵だらけ。そりゃそうだよ。あんなに怖い目をして、ただただ自分の信念を貫きとおせば、きっと敵は増える。ロべスの考えと自分の考えが合わなくて、彼を嫌う人はきっと多い。

 でも、きっと彼はめげない。

 あの強さがあれば、ロべスの理想の社会はきっと実現する。リアルになる。


 ちゃんと授業聞けばよかったな。ちゃんと勉強しておけば、ロべスを前へ導くために、私も働けたのにな。

 私は後悔した。


「予は無実のまま死んでいく。だが予は諸君を恨まない。天が民を許したもうことを願っている!」

 そして、ルイさんはギロチン台へと昇った。

 ザッ…………

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