第7話①

 (革命は新たな段階へと突入した。ついに国民公会が開会して、共和政は成立。目的は達成されたが、まだまだこれからだ。)ロべスは思った。

 自由と平等のために、チカラを合わせよう!

 そんな風潮が高まってて、なんだか気持ち悪い。自由と平等。つまり、絶対王政の真逆。このままだと、本当にルイさんたちは殺されちゃう。

 私は国王夫妻を助けたい。ロべスの理想とは逆のことをしていても、国を置いて似て出しても、ルイさんたちはとっても人間らしい。だから、私は二人を救いたい。

 ロべスは演説する。

「ルイは王であった。そして共和国は造られた。この言葉だけで、みなが取り組むべき問題はもう解かれているんだ。ルイは罪ゆえに王位を追われた。」

 この間、泣いていたロべスの言葉とは思えない。

「彼は断罪されてしまっている。でなければ、共和国は無罪放免されない。ルイ16世を訴訟にかけると提案することは、いかなる方式であろうと、立件王政的な専制主義に向かって後退することである。」

 私には、半分も意味が分からない。文章で書き起こしたら、ロべスの言っていることは半分くらい漢字でしょ?難しい。

 でも、わかるよ。何が言いたいのか。

 ロべスは理想の社会を作るために、ルイさんを殺そうとしているんでしょ?

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