第2話

…何この気まずい空間。

お母さんこのタイミングで買い出しいく?普通


店で作ったお好み焼きを頬張る。


あずさ「あ、あの、さっきはすいませんでした。」

輝「ん?あー。ううん。大丈夫だよ。」

ゴクッゴクッ

てか、この人飲んでるのココアだよね?ココア甘過ぎて苦手なんだよねー。よくごくごく飲めるな…


チラッ


輝「…君も飲む?」

あずさ「え?」

輝「いや、飲みたそうに見てるから。」

あずさ「いや、私はいいです。」

輝「そお?じゃー、あーげない」

あずさ「…あの、なんでうちでバイトを?」

輝「なんか、社会勉強のために、庶民の生活もしておいた方が良いって五十嵐が。」

あずさ「…え?」

輝「いや、だから、社会勉強のために、庶…」

あずさ「いや、そこは分かってる。…お金持ちなの?」

輝「…あ、そっか、言ってなかったのか!僕のうち、爽登ホールディングスっていうんだけど…」

!?

あずさ「あ、あの?あの爽登ホールディングス!?」

輝「多分君が思ってる爽登ホールディングスだとおもう。」

新事実…大金持ちなのか…

輝「で、五十嵐っていうのが、執事で、お父さんも社会勉強しなさいって言ってた。」

あずさ「な、なるほどね~。」

そういうことでしたか…

輝「…ねぇ」

振り返ると綺麗な顔が目の前に。

あずさ「ふぇ!?」

輝「目、瞑って」

ドキドキ♥

ゆっくり目を閉じる

サワ 

何かが私の口元に触れる。唇じゃ、ない?

輝「はいっ取れたよ。ソース。」

そーす?

輝「?ついてたソース取ったよ。」

あずさ「え、あ、恥ずかしい!ありがとうごさいます!」

な、なんだソースか。

キスされるのかと…


?「おい!あずさ!やっと見つけたぞ…」

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