9ドキッ〜仁愛side〜オレの初恋と弟の初恋

「はぁ緊張する〜」これは小さい頃のオレ


「どうしたの」そう言ってオレに

話しかけてくれたのは、


4年前まで飛ぶ鳥を落とす勢いで

みんなから注目されていた、


だけどどうしてか

小学校5年生の頃に辞めたんだ、


今は高校1年生、


そう言えばオレの″初恋″、今も心に咲いている


キミの花、


今キミはどこで何をしているのかなぁ


「なんでこんな事」そう独り言を呟く


あの子のせいか、LINEをするようになって、


顔が見た時からキミに似てると

思ってた、LINEでやりとりするようになって


ますますキミに見えてくる、


「キミに会いたいそうしないと、」


(あの子を好きになりそう…嘘だけど)


あの子がキミに見えてしょうがなくて


オレは、ベットに寝そべって


スマホでキミの、事を調べる


女々しいって思われてもいい


「ねぇ…美咲ちゃんに似た子をまなにぃから紹介

されたんだ、」


独り言を呟く痛い子って思ってもらって

結構です、


「キミに会いたい、」


今もキミが好き


〈コンコン〉ってドアをノックする音がした


「何?」そう聞くと


ドアを開けて


「にぃちゃん…」


そう言って部屋に入って来るのは弟の


いつく今中学1年


みんなにやっぱオレの事言われて普通は

嫌なはずなのに…


″オレにぃちゃん尊敬してる″そんな可愛い弟だ、


「なんだ?」そう聞くと


慈は頬赤く染めて


「にぃちゃんは恋…した事ある」


(えーー弟が、恋をしたのか?)


でもオレに話してくれて嬉しいのもあり


ベッドから起き上がり、ベッドの脇に座り


「あっ、あるよ」恥じらいながら言うと


キラキラした眼をこっちに向けてきて


「どんな感じなんだ?」


(どんな感じか〜、)オレは必死に答える


「それは最初は可愛いなぁ、とかその人のこと考えたら、胸がドキドキして頭は気がつくと

いつもその人のこと考えたり、会うたびに」


そう話していると慈は恥ずかしそうに


「まっ…まだあったことは」


するとスマホを見せられた瞬間、


凍りついた、だって…だって慈はオレに


見せてきたのは、ドラマのワンシーンを


スクショした、″キミといた日々″


オレも出演した作品だ


「愛撮美咲さん調べたら、ますます好きに

なって」


(弟と好きな人が!)


でも…オレは実際会ってるんだし、


そう思いながらオレは


「そうなんだ可愛いもんな」


こんな乙女みたな部分は、みんなには内緒です


「でもなぁ、この前うちの塾の高校生が見たって、」


その言葉を聞いて、オレは


「なぁ、それどこだ!」そう聞くと、


「そこまでは聞いてない」


はぁ手がかりが…


「あっ!でも、にぃちゃんもそこにいたって聞いたよ、撮影で」


オレがいた?…どこだ?


「それはどこなんだーーーーーー!!!」


そう叫ぶと、「えっ!にぃちゃん?」


「おれがいた?」


「その子、美咲ちゃんが大好きなお菓子、

あげたんだって」


そう言ってそんなとこ覚えてない


するとスマホがなる、ポッケから取り出して

見てみると、


「あっ!」光流ちゃんだった


〔こんばんは、〕そう読んで


「ナイスタイミング」そう小さく呟くと


「にぃちゃん?、なんかニヤニヤしてる、」


そう慈に言われて、


「はぁ?」(なんでだ?オレが好きなのは…)


考えても分からなくって、


「あっ!多分もうご飯だから」


そう言って笑顔で、オレの部屋を出ていく慈


(そうだ…春にも言われたなぁ…昨日…!!

まさか!)


そんなはずない!


もう一度、文に目を通す


〔こんばんは、自分からは恥ずかしくて、でも少しお話ししたいことがありまして、連絡しました、もしよければ、明明後日の日曜日、お会いできませんか?〕


そう送られてきて、胸が押し潰されるほど、

キュッと締め付けられる


大きい右手で口を覆う


「嬉しいけど」


朝から昼まで仕事かぁ


「まぁ行けるか」オレはそう言って


〔分かった、でもどこ行こうか〕そう返すと


〔YUO BROOMランドで待ってます〕


そう返ってきて〔うん分かった〕でも


でも一つ気がかりなことかある、


(彼氏とか居ないのかなぁ?)そう思い


でもせっかく誘ってくれたんだし、

そう思いながら


″OK″と打った、それからオレは


(楽しみだなぁ)って考えながら、


胸の中で″みぃちゃん″

輝いているのに光流ちゃんが


時折頭をかすめる、


ご飯を食べようと、下に降りてきていて


「何なんだよ!」そう叫ぶと


お母さんやお父さんはこっちを向いて


「どうしたんだ?」そう心配そうに聞いてくる


お父さんに


「ううん、ただ、セリフの練習」と我ながら


苦しい言い訳をした


(穴っ!穴があったら入りたいよ、)


そう思いながら、オレはご飯を食べ


自室へ入って


考えてみれば、言われ慣れてるのに


どうしてあの子の言葉は、

すんなり刺さったんだろう


それを考えていると、いつの間にか


寝てしまってて、眼を覚ますと、


少し開いたカーテンの隙間から


太陽の光が差し込んでいていた、


あとキミに会うまで…″2日″


胸が高鳴る……

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