5ドキッ〜ドッキリ始動

あたしは、今日バチっとメイクをして


服も決めて、綺羅にぃやみんなに


仁愛くんの好きな、服装を聞いて

それらしぃ服装にして、


現場へ向かう、


「はぁめちゃくちゃ、緊張する〜」


しかも大型企画だし、


だからお兄ちゃんにも教えてない


電車に乗ると、いつもと同じ風景、あたしを、見ている人達、


(どうせブスだから、見てるんだ)そう思うと

ほうちゃんの、言葉が頭に浮かぶ


『みぃちゃんは可愛い』だから


そう思う、今日だけは思ってもバチは当たらないよね、


(今日から1週間、ドッキリなんだから、

ファンあたしは、そう決まってからちゃんと

仁愛くんのこと調べてきた、ファンになりきる自信は今はある)


心の中で、呟いて、


現場に到着した、


「おはようございます本日よろしくお願い致します」


「おはようございま〜す」


とスタッフさん達の、声が響く


今日は、綺羅にぃから


知り合いの、″光流ひかる″ちゃんと

紹介される、


(はぁあたしに務まるのか?)ため息をつくと


「は〜い綺羅井さん到着されました〜」


と高らかな声が聞こえる


「綺羅にぃおはよう」


あたしは真っ先に、綺羅にぃのとこに

近づいて行き


「今日大丈夫かなぁ、本番なのに」


「大丈夫だって、」そう言って頭ポンポンされ

ドキッて胸が跳ねた


(もうなにぃ〜ホント)


「いつもの、みぃちゃんでいいよ、」


そう言われた瞬間、大丈夫って気になった


いつもそう、小さい頃もいつも綺羅にぃの

″大丈夫″に、力もらっていた


「よし、あたし頑張る」そう言ってあたしは

いつものミルクティをストローで飲む


ここで、〈あたし恋してんの…〉みたいに

漫画はなるけど、″ならないよね…現実は″


撮影が始まる、最初のオープニング撮って

まずはターゲットが来るのをまつ、


あたし達は、モニターをお店の借りているスペースで見ている


「はぁ緊張します、あたしが、触れちゃいけない

相手に触れようとしているんですから、」


「まぁそうですが頑張って」


綺羅にぃ配慮してくれている


オープニングの時から、


あたしに敬語だったし、


(まぁ普通そうか、)そう改めて実感した


「辺合さん来ました」そう聞こえてきたので


「あっ!今仁愛ちゃんきたそうなので、」


あたし達はイヤホンつけたりして、準備する、


(よしっ行くぞ〜)そう言って緊張しながら


最初に、ターゲットを席に座らせるため

綺羅にぃが、スピーカーにして電話をかける


プルルル、音がして2回目のコールで


ターゲットが出る、


『もしもし、愛にぃ、今どこ』

そう言われて、


「ここどこだっけ、てか仁愛ちゃんはどこにいるの」とアドリブを入れてきた


『ん?俺?、俺はもうついた』


「じゃ席、ついてて」


『てかさっき話してたみたいだけど、誰かいるの』そうターゲットに聞かれて


綺羅にぃは、あたしを見ながら


「うん、ちょっと友達なんだけど、今日バッタリあったから連れてくね」


『どんな人?』ターゲットは綺羅にぃに質問する


「うーん一言で言えば、可愛い子、あと、仁愛ちゃんのファンなんだって」そう言った


『えっ!めちゃくちゃ嬉しぃ、、』

声でも嬉しぃのが伝わってくる


「じゃぁあと、少ししたら行くから、

席よろしく」


『分かった、じゃぁ席に座っとく』

そうターゲットが言って電話は切れた


「いいですか?ひかるさん」


そう言って、少し立って裏から外に出て

お店に入る、席を探すふりをして


「あっ!こっち」とターゲットは言う


あたしは、仁愛くんを見て演技に入る


両手で口を隠す


「あっ!えっ?!、いやホントにこれ…

現実!」


自然と涙が溢れてくる


イヤホン越しに聞こえる、春くんの声、


『おはよう、ごめん遅くなって

僕が今から指示出すからよろしく、』


あたしはもうターゲットと会っているから

よろしくとも言えず、演技を続ける


「ひかちゃん?」


『マジで演技上手、素人さんなのほんとに』


聞こえているけど耳に入れないよにして、

今は、演技を続けた


「なぁ、座ろう」


幸い、騒がれることなく席に行く、


「なぁ君なに頼む、」


席に着くなり、そう優しく言ってくれる



『ねぇ、さくちゃん女の子らしぃ、飲み物飲む人が好きだよねぇ』


そういやほんから流れている声にメニューを開いて考えるふりをする


『ストロベリーモカ、可愛いし』


あたしはメニューを閉じて


「じゃぁ、ストロベリーモカで」


いつも頼まないから、ワクワクしている


すると少し話していると、


『じゃぁここで、2人になろうか』


「あっ!ちょっと、手洗い」


そう言って席を外す綺羅にぃ急に

2人にされたから不安で、だから指示を待つ


『じゃぁ、ホントに今日お会いできて嬉しいです』


そう言われて、あたしは


「あのホントに今日、仁愛さんと

お会いできて本当に感激してます」


すると、ターゲットは頭をかいて


「俺のどういうところが好き?」


『ここは、笑顔と、何と言っても歌もダンスもお芝居も何でもこなせてるところ』


「あっ、えとぉ」そう言って恥ずかしそうにして、


「笑顔が宝石みたいに輝いていて…

何と言っても、歌もダンスも出来て…」


(ごめんなさい!こんなんじゃインパクト残せないから、あたしが思った、仁愛くんの魅力

語らせて)そう心の中で、呟く


あたしは微笑み、語る


「疲れてると思うのに、楽しそうにいつも、

していて、、ドラマで、漫画の原作なら、、

読者さんに、合わないっ、て、思われないように髪型も原作に合わせたりしているっ、そう、

雑誌に書いていて、それを読んだ時、はぁこの人すごいなぁ、って思ってますますファンになりました」


熱弁をして


「あっ!ごめんなさい、」そう言って仁愛くんの顔を見ると、


真っ赤に染まっていた、


『わ〜いい感じすごく天然小悪魔、』


イヤホンの向こうで、春くん達がはしゃいでいる


(誰が小悪魔だ!)そう心の中でさけぶ


そしてみんなが、イヤホンの向こうで


『あっもう次の現場』そう言っている


今日この後お仕事あったんだ、そう思って


「今からマネージャーこっちに来るって」

そう言って慌てて現れたのは綺羅にぃだった


そして何とか、車が来るのを待ち


「来たって」そう言って、あたしも見送りに行く


「あの」、そう言ってカードみたいなのを

渡されて、耳元で


「今度、また会いたい」イケボでそう言われた


胸がキュンとして、あたしの演技、よかったのかなぁ


そう思ってその日は終了した

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