4ドキッ〜もう一度演技に触れて、

あたしは次の日から、


演技を練習する


そうすると子役時代の事を


思い出す、あの頃は


とっても楽しくて、夢中でお芝居をしていたなぁって思い出す


あの時のことを、思い出から引っ張り出して


ドラマとか見ながら、この感情は、


あたしならとか、考えながら、


小説も読んだりして


そしてそれから、1ヶ月が経った


本番前日、また高島制作に呼ばれて


「あっキタキタ」


ほうちゃんがそう言って


「今日も激かわで尊い」


帝庫さんはあたしを拝んでいる


またあの部屋に通され行く


今度は4人の見たことある人達と


スーツを着た人がいた


「おはようごさいます、」


「久しぶり!みぃちゃん」


走ってきてあたしにダイブした


キャラメル色の少し長めのマッシュヘアの

耳にうさぎちゃんのピアスをして

桃色のうさ耳フードの、パーカに

スクールチェックの、グレーのパンツを履いた

可愛らしい


「春くん!」


「ホントひさ〜」


そう言って近づいてくるのは


小さい頃キスシーンをしたことのある

茶色のハラミショートに、

白の少しダボっとしたYシャツに

水色のベストに、

今人気の、

Best,Loveのマークのネックレスに

ベージュの、チョコレート色のパンツを

着た、


「さっくん」


今をときめくアイドルグループFirst,Star,S


「へぇ、美咲ちゃまと2人とも知り合いだったとは、」


あたしとは同い年と思えない、

黒で肩までの長くウェーブがかかった髪に

白のTシャツに

黒のダメージカーディガン

parade・skyのリングネックレスに

黒のパンツを履いている


彼岸くんもこっちに近づいて来る


「みんな今日は話を聞きに来たんだよ」


そう言っているのは、

オレンジのラウンドクリアショートに

少しダボっとした、ライキの薄いトレーナーに

何だか分からない、ネックレスをしていて

黒のパンツを履いていた


「綺羅にぃ久しぶり」


「久しぶり」



綺羅井きらい 愛音まなと

通称:綺羅にぃ、


綺羅にぃも子役で一緒の事務所に

所属してた、いつも現場が同じになると


あたしを、励ましてくれた


優しいお兄ちゃん


「えっ!まさか俺だけ?会ったことないの」


そう、大人っぽい

彼岸かれぎし 花月かづき


か〜くんとか呼ばれているけど

アンチには、彼岸花ひがんばななんて呼ばれている、


「だってしょうがないじゃん、カッチは〜

子役じゃないんだから、」


春くんがそう言った、


「まぁ…そうだけど」


でもあたしは実を言うと、

か〜くんが1番歌声が好きなんだ


「みんな挨拶済んだところで、始めます」


そう言うと、スーツを着た人があたしのとこ

近づいて来て


「初めまして、美咲ちゃん全然変わってないね、どうこの企画すんだら」


とスカウトをしてきた


「でも…」そう言って、少し考える


(もしかしたら、またお仕事したら、お母さんとお父さんまた…)そう考えた


「考えさせてください」


「うん、じっくり考えてみて」


そう言われた


そして、始まった、


あたしは


最終の打ち合わせが終わると


″ファスタ″のみんながあたしの連絡先を

聞いてくる


「じゃぁ順番にフルフルね」


そう言ってみんなと、連絡先を交換し合う


最後の綺羅にぃにいじわるをする


「えっ綺羅にぃまで、教えるの」


「えっだっ…だってみんなには」


「だって最初、クール気取ってたしなぁ」


口を、尖らせながら言う


「あたしは、″よっ!″みたいなんじゃなくて、

春くんやさっくんや、か〜くんみたいによってきて欲しかったのに、久しぶりに会えて嬉しかったのに、綺羅にぃは」


ここで涙を流す演技をする


「ご…ごめん!」


「あたしに綺羅にぃは…会いたくなかったんだね?」


(やばい本気になって来てしまった、誰か気づいてカットちょうだい)


「はーいおしまい!」


カットをくれたのは、さっくんだった


「相変わらず演技上手だね、演技から本気になるとこも変わってないね」


びっくりしてる、綺羅にぃは

ムッとした顔になる


「へ〜嘘っ!つたんや」


(怖い!)でもこれは演技だと気づく


「綺羅にぃ全然変わんない、あはは」


綺羅にぃは、怒りなれてないから、


いつも眉を上にあげる、


演技に入ってない証拠


「なんだよ〜」


そう言ってあたしの両頬を、綺羅にぃは両手で

つまんで引っ張る


「いはい〜」


「あいからず伸びる、」


「だからやえて、」


そういって話してくれる


「はぁ〜綺羅にぃのバカ〜」


「はぁ、またやられてぇのか」


「だめだよ、愛にぃみぃちゃんをいじめちゃ、」


春くんが間にはいってきて

両手を広げる


「春くんあたしいじめられてないから、

大丈夫だよ」


「スキンシップ、だから」


春くんはあたしに振り返り


「そうなの」そう聴くから、


頷いて「うん」と言った


するとニコッと笑った春くんに


「可愛っ!」そう言って


背伸びをして頭をなでなでする


「ちょっ!、もう僕は子供じゃないんだから」


(いやいや、可愛いものなでて、

何が悪いのさ)そう心て呟く


「あっ!みんなそろそろ、時間」


「はい、」そういってみんなあたしに手を振って行ってしまう


「ねぇ、綺羅くんリーダーて感じね」


「うん、あのグループを支えられるのは、綺羅にぃしかいないよ、多分」


そう言ってあたしも帝庫さんとほうちゃんに


別れを告げ高島製作を後にした



そして…



ドッキリ当日を迎えた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る