第5話 自慢

先生とのいざこざから月日は流れ、

合格発表の日になった。

結局、レベルの高い高校を私は受験した。

最後まで悩んでいた高校は、

私をいじめていた主犯格の子が行くと言っていたので、

もう二度と関わりたくないと思い、行くのをやめた。

それに、その高校は私が行った高校より、

遥かに偏差値の低い高校だったので、

同じレベルになりたくないとも思い、行かなかった。

しかし、受けた高校に受かっている自信はなかったので、

会場に行く前に、家のパソコンで合否を確認することにした。

結果は…

“ 合格 ”

母は泣いて喜んでくれた。

私は正直、実感が沸いておらず、ぼーっとしていた。

そのまま急ぎ足で会場に行き、入学書類をもらった。

ついでに課題も。

そして、学校に報告しそのまま塾へ向かった。

塾の先生に報告すると、

「××さんは、当然受かると思っていましたよ。

私の生徒ですから。おめでとう。」

そう言ってくれた。

初めて尊敬できる先生に出会えた瞬間だった。



塾で出会った友達とも同じ高校で、

入学の日を待ち遠しく思っていた。

勉強からも解放され、春休みをルンルンな気分で過ごした。

まぁ、この春休みに約一年付き合った彼氏に振られちゃって、

恋は儚く散ったけど(笑)



この高校で私の人生が変わるなんて、この時の私は知る由もなかった。

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