スナイパーVSスナイパー

瑞澤凛華

スナイパーVSスナイパー

【登場人物】

仲村 紗羅 (なかむら さら) 19歳 

美稀と同期の33期生。

身長が145cmで小柄な為、先輩からよくからかわれている。

敵部隊にチビと言われるとキレて、人目を気にせず、敵に向けて銃を打ちまくり、手がつけられなくなる。


今川 美稀 (いまかわ みき) 19歳

紗羅と同期の33期生

アメリカ留学から今年帰ってきた、帰国子女

勉強、運動共にできてまさに才色兼備。

ただ少し性格に問題が...


桜庭 音堵 (さくらば おと) 17歳 

紗羅の後輩で35期生。

35期生での中では最優秀プレイヤー賞、新人ナビゲーター部門受賞。

主に紗羅のナビゲーションをしている。

だかナビゲーター


雫川 健汰 (しずくかわ けんた) 21歳 

30期生。

紗羅と音堵が所属している雫川隊の隊長を務めている。

イケメンで誰にでも優しい&甘いマスクでファンクラブやガチ恋勢ができるほど人気!


長谷川 凜 (はせがわ りん)21歳

健汰と同期の30期生。

名前で女性隊員と間違えられる、影が薄い男性隊員。

雫川健汰隊長と仲が良く、副隊長を希望してすることが多い。

(縁の下の力持ち的な存在。)


若杉 薫 (わかすぎ かおる)23歳

雫川隊では最年長の29期生

謎多きナビゲーター。

誰も素顔を見たことがなく、29期生の中では、幽霊説や他の隊との兼用説などが囁かれている。

だか、ナビゲーターはどの生徒の中でも右に出るものはいないほど、ナビゲーションが上手い為、毎日誰かしらのナビゲーションをしている。


河田 湊 (かわた みなと)

薫と同い年の29期生。

河田隊の隊長で、近距離、遠距離がどっちもできる優等生。

29期生の中で、近距離戦の週間ランキングではTOP10に入るほど、近距離戦が上手い。

遠距離も年間ランキングTOP50に入る。

だが、言葉を発する度に人が去っていく。

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【役表】

紗羅:♀:

美稀:♀:

音堵:♀:

健汰:♂:

凜:♂:

湊:♂:

薫:不問:


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Prrrr

紗羅「内線?」

美稀「Hello、紗羅。久しぶり!」

紗羅「もしかして美稀!?」

美稀「そうよ!」

紗羅「久しぶり!!元気だった?」

美稀「もちろん!!紗羅は?元気だった?」

紗羅「私も元気だったよ!! 3年振りに美稀が帰ってきたって噂で聞いていたけど、本当に帰ってきてたのね!」

美稀「本当は去年帰ってくるはずだったんだけど、試験に落ちて留学が長引いちゃったの...(( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ…」

紗羅「そうなんだ...wでも今年帰ってこれたってことは、もしかして、あの試験合格したの?」

美稀「もちろん!」

紗羅「さすが美稀!美稀に唯一勉強で勝てないのよね...」

美稀「ふふふ、勉強以外は私に勝ててるとでも?w」

紗羅「スナイパーは負けますよーだ!(←いじけてる)」

美稀「ww」

紗羅「ところで何かあったの?」

美稀「え?」

紗羅「久々に連絡してくれたってことは、何か用事があって連絡してくれたのよね?」

美稀「そうそう!今日の14時からの試合、雫川隊と河田隊のバトルなの!」

紗羅「てことは...?美稀と久々にバトルができるってこと?」

美稀「そういうこと!だから連絡したの!」

紗羅「そういうことだったのねwステージ選択は?」

美稀「よくぞ聞いてくれました!ステージ選択は、この私がするのよ!」

紗羅「そうなの!?変なステージ選ばないでね?」

美稀「どうしよっかな?wwでも前に葵先輩が選択してた、護衛船ステージみたいな、変なステージは選ばないようにするわw」

紗羅「それは当たり前よ!もしまた護衛船だったら、狙撃銃ができないもん!」

美稀「それはそうね...私も久々に狙撃銃使いたいし、狙撃銃で狙いやすい建物が沢山あるステージにするわww」

紗羅「それの方が私としてはありがたいわw」

美稀「さて、私はそろそろバトルの準備をしなきゃいけないから、また後でね」

紗羅「うん、久々に話せて嬉しかったわ。ありがとう!」

美稀「私もよ!それじゃあ」

~雫川隊基地~

音堵「さ~ら~?いたいた!探したんだからね?」

紗羅「久々に話せて嬉しかったわ。ありがとう!」

音堵N「誰と話してるんだろ?終わったら聞いてみよ~っと」

紗羅「誰か呼んだ?」

音堵「私が呼んだ!だって基地にいないんだも~ん!」

紗羅「ごめん、ごめん 通話してて気づかなかった」

音堵「ところで、誰と話してたの?」

紗羅「音堵が知るのはまだ早いから、教えな~い」

音堵「え~!紗羅のドケチ!」

紗羅「ドケチとは何よ!ケチはいいけど、ドケチは嫌!!」

音堵「いいじゃん!!ドケチなんだから!」

紗羅「はぁ!?ドケチじゃ、あ・り・ま・せ・ん!」

音堵「てか、戦闘行かないの?」

紗羅「忘れてた!あと10分!?急がなきゃ!音堵、データ読み込みよろしくね!」

音堵「はぁ....もう!早く準備してきてね!」

紗羅「準備してきたよ!データ読み込みしてくれた?」

音堵「とっくにできてるよ」

紗羅「ありがとう」

紗羅N「さてさて、今回のバトルステージはどこかな?...雪!?

まぁ、美稀が選びそうね...まぁ私が負けるはずないんだから!美稀以外には...」

音堵「準備できてる?」

紗羅「もちろん!」

音堵「じゃあ...クイックルームOpen!」

音堵「ステージ移動できた?」

紗羅「うん、できたよ」

音堵「戦闘開始まで...3・2・1、スタート!」

紗羅「音堵、ナビゲートよろしくね」

音堵「うん、今回いる雫川隊は、まずリーダーは、雫川健汰隊長と、サブリーダーは長谷川凜先輩。メンバーは鈴木湊先輩と紗羅、ナビゲーターが私と薫先輩。敵の状況はおって知らせるね」

紗羅「りょ~か~い」

湊「仲村、今回はよろしくな」

紗羅「は、はい!こちらこそよろしくお願いしますm(_ _)m」

凜「紗羅ちゃん!僕もいるよ~?」

紗羅「わかってますよ!wよろしくお願いします」

湊「今回は、新人ナビゲーターの桜庭がいるのか...若杉、色々教えてやってくれ」

薫「わかりました。部署は違いますけど、頑張ります」

健汰「今回の対戦相手は河田隊だ。隠れるのが上手いメンバーを集めたと聞いたから、気をつけろ。」

凜&紗羅「はい!」

薫「健汰さん、右方向に茶色い建物に1人います。」

健汰「了解」

美稀「早速だけど足止めだけでもさせてもらうわ〜よ❤」(←健汰の足元に向けて打つ)

凜「健汰!危ない!」

健汰「おっと!凜、サンキュ!」

美稀M「チッ、外したか...ま、まぁ!私よりも上手いスナイパーは誰もいないからし~!大丈夫大丈夫!あっ!いいこと思いついた~!私ってあったまいい〜!うふふふ、あはははꉂꉂ(ˊᗜˋ*)ʬ」

音堵「紗羅、そこの建物に入れる?」

紗羅「入れるよ。」

音堵「じゃあ、入ったら足音消して」

紗羅「了解。」

音堵「そのまま2階に上がって。」

紗羅「了解。」

音堵「紗羅!」

紗羅「うっ!どこ?」

美稀M「私のスナイパーがまだバレてない...まだ下見てるww紗羅、可哀想だけどこのまま、私にた・お・さ・れ・て・ね❤」

音堵「紗羅!危ない!」

紗羅「よっと!これって上?」

音堵「上だね、屋上っぽいね。」

紗羅「うん、屋上行ってみる。」

音堵「了解。」

~屋上~

紗羅「誰もいなさそう...」

音堵「そうだね...勘違いかな?」

美稀M「私のこと、まだ気づいてないみたいね、このまま私に倒されてね!」

音堵「危ない!」

紗羅「うっ!」

音堵「紗羅!大丈夫!?」

紗羅「大丈夫!大丈夫!これくらい...」

美稀M「まだ4なないの?しぶといやつね、でもこの一撃でけりをつけてあげるわ!」

紗羅「よっと!」

美稀「いい加減倒されてよ!」

紗羅「嫌よ!雫川隊の代表として来てるんだから!美稀こそ早くいなくなってよ!」

美稀「私だって、河田隊のスナイパー代表できてるの!負ける訳には行かないの!」

紗羅「美稀には絶対に負けない!」

美稀「望むところよ!」

紗羅「近距離戦だったら負けないわ!」

美稀「うっ!紗羅は近距離戦専門だもんね。でもね!油断は禁物よ!」

紗羅「よっ!」

美稀M「ちっ!近距離戦は苦手なのに!」

紗羅「これは私の勝ちね。」

美稀「ま、まだ負けるわけないのよ!!」

(美稀が屋上から落ちる)

音堵「え、ええー!?何その技!その技ってありなの!?」

紗羅M「美稀ならやりそうな技ね...」

音堵「スナイパーでもあれはありえない!」

紗羅「(遮るように)愚痴ならバトルが終わったら、いくらでも聞くから、状況説明!」

音堵「あっ!ごめん、ごめん。もしかしたら、雫川隊がまとまってることに気づいたかもしれない。一旦、基地に戻ろう。」

紗羅「わかった」

~雫川隊基地~

健汰「おお、仲村かおかえり。」

凜「紗羅ちゃん、おかえり」

紗羅「ただいまです。で、河田隊は?」

健汰「多分、お互いに基地にいる状況だとは思うんだが...若杉、遠方カメラでなにか見えるか?」

薫「基地周辺には誰もいないです。多分、河田隊も基地に戻っている可能性が高いです。」

健汰「ありがとう、若杉。仲村ならこの状況ならどうする?」

紗羅「え、えーっと、突っ込むっていうのもありですけど、ここは遠方カメラで状況を見るっていうのもありだとは思います。」

健汰「なるほどな...凜、お前ならどうする?」

凜「俺だったら、突っ込むかな。俺は遠距離だと狙えないし、スコープも見慣れてないから、近距離戦に連れ込んだ方が勝てる見込みがあると思う。」

健汰「なるほど...」

薫「隊長。敵部隊のスナイパースコープ2つ見えました。」

健汰「あっちは、遠距離で狙う作戦か...。だったらこっちは待機だ。この基地はスナイパーごときで壊れる脆い、基地じゃないから大丈夫だ安心しろ。だが、近距離攻撃に備えて、銃の弾の補充はしておくように。」

凜・紗羅「了解!(揃えなくてOK)」


〜河田隊屋上〜

美稀「隊長、スナイパーは準備しましたけど、どうします?」

湊「基地から出てきた敵部員を打つ。それだけだ。」

美稀「了解です。」

美稀M「私、まだ誰一人倒してないのに、こっちはあと2人。タイムリミットはあと半分。こっから遠距離でどこまで倒せるか...これで負けたら、河田隊追放...それだけはいや!絶対に生き残ってやる!」


〜雫川隊基地〜

凜「健汰、いつまで経っても来ないね。」

健汰「そうだな...仕方がない。突っ込むか!」

凜・紗羅・薫・音堵「了解!(揃えなくてOK)」

凜「紗羅ちゃん、これ持ってて。」

紗羅「これって、長谷川先輩のサブ武器じゃないんですか?」

凜「いいの、いいの。俺は薙刀使うから。持ってて。」

紗羅「あ、ありがとうございます。」

紗羅M「この武器、使ったことない。ちょっと調べてみよっと...え!?二丁拳銃!?そういう風には見えないけど...使ったことないし、使い方わかるかな?まぁ、使ってみるか!」

音堵「紗羅、早く行こう。」

紗羅「あ、うん」


健汰「凜!危ない!」

凜「え?...うっ!やば...ごめん健汰。俺、先にリアリーに戻ってるわ。」

健汰「凜、守れなくてごめん...でも凜の分まで勝つからな」

薫「隊長、敵部隊は、屋上から狙ってるようです。」

健汰「了解。じゃあ裏から行くか。」

紗羅「了解。」

紗羅「隊長、ここからどうします?」

健汰「んー。下手に動けないんだよな...」

〜河田隊屋上〜

美稀「隊長、いなくなりましたね。」

湊「おびき出すいい案はなにかないか?」

美稀「ありますけど、批判をくらいますよ?...」

湊「なんでもいい!教えろ!」

美稀「は、はい。」

湊「ちーび!ちーび!ちーび!」

美稀「ちーび!ちーび!ちーび!」

湊・美稀「ちーび!ちーび!ちーび!」

音堵「あっ...やばい!」

健汰「桜庭、どうした?」

音堵「いえ、なんでもないです。紗羅、全体放送を聞かないで!」

紗羅「え?...(豹変したように)あ?今、チビって言ったよなぁ!?」

音堵「...あちゃ〜」

健汰「おっと...桜庭、仲村のフォローをしてやってくれ。」

音堵「了解」

美稀「隊長、来ました!」

湊「打て!」

美稀「了解!...え!?当たってるはずなのに、倒れない?」

紗羅「音堵、状況説明よろしく。」

音堵「うん。屋上に1人。敵部隊基地の入口付近に1人。」

紗羅「了解。屋上から倒す!隊長、入口付近の方、お願いします!」

健汰「了解!」

紗羅「やっぱり、あんたか。美稀。」

美稀「紗羅...ごめんなさい💦傷つけるつもりはなかったの!許して...」

紗羅「1ミリたりとも傷ついてないから安心して。ただ私のために倒されて!」

美稀「...うん...」

紗羅「殲滅完了。」

健汰「こっちも殲滅完了!」


〜リアリー〜

音堵「紗羅〜!おつかれさま〜!」

紗羅「ありがとう!今回も勝ててよかった!」

音堵「そうだね!勝てて何よりだよ!」

美稀「負けた...追放か...」

湊「今川、ちょっといいか。」

美稀「は、はい。」

湊「今川、俺の隊にいるのはこれで終わりにしてくれ。」

美稀「そ、そんな!ま、待ってください!待って!今夜の相手だって明日の相手だってするから!だから...」

湊「今夜の相手もスナイパーも代わりなんていくらでもいるんだ!だから!もう関わらないでくれ」

美稀「そ、そんな...」

湊「それじゃあ...」

〜中央廊下〜

紗羅「久々に試合をしたから、お腹減っちゃったヽ(*´∀`)ノアハハハ」

音堵「じゃあお昼行こ〜!」

紗羅「美稀?」

美稀「...(泣)」

紗羅「美稀?」

美稀「...(泣)あっ、紗羅...」

紗羅「どうしたの?」

美稀「河田隊から追放されちゃって...」

紗羅「え!?どうして?」

美稀「隊長に前々から言われてたの。次の試合で、負けたら今いるメンバーを総入れ替えするって。試合に負けちゃったから、追放されちゃったの...」

紗羅「美稀...ねぇ、音堵。」

音堵「どうしたの?そんな私の顔を見て」

紗羅「雫川隊に入れてあげない?」

音堵「何を言い出すと思ったら、とんでもないことを言い出して。」

紗羅「だって、可哀想だもん!」

音堵「でも、雫川隊は私たちが1番上じゃないでしょ?」

紗羅「だったら!」

〜雫川隊基地(リアリー)〜

凜「紗羅ちゃんが基地に招集するなんて、珍しい。どうしたの?」

紗羅「あ、あの...」

凜・健汰「?」

紗羅「先日対戦した、河田隊に所属しているスナイパーをご存知ですか?」

健汰「今川美稀さんのことかい?」

紗羅「そうです!その方をこの雫川隊に招待したいんです!」

凜「わお!とんでもないことを言い出したね。河田隊に所属しているのに引き抜くの?」

健汰「凜、早とちりは 厳禁だよ。」

凜「おっと!」

健汰「仲村、話の続きをどうぞ。」

紗羅「ありがとうございます。で、今美稀を連れてきたんです。お話だけでも聞いて貰えませんか?」

健汰「いいよ。今川さん、おいで」

美稀「はい。河田隊に所属していた今川美稀と申します。」

凜「河田隊でなにかあったの?」

美稀「はい。以前から雫川隊の対戦で負けたらメンバーを総入れ替えすると言われていたんです。それを言われてから毎日毎日練習をして、勝つ自信しかなかったんです。なのに、雫川隊は河田隊を上回った力を持っていて、負けてしまったんです。ついさっき河田隊長から、河田隊から追放されてしまいました。図々しいのは承知の上です。だけどもっと上を目指したいです!だから雫川隊に入らせていただけないでしょうか?」

健汰「...」

凜「...」

美稀「...」

健汰「凜、」

凜「健汰、」

健汰・凜「ようこそ、雫川隊へ。」

美稀「あ、ありがとうございます!(泣)」

紗羅「美稀!これからよろしくね!」

美稀「紗羅、こちらこそ!」

音堵「👏( ˊᵕˋ*)パチパチ」

美稀「?この方は?」

音堵「あっ!自己紹介を忘れていました。雫川隊でナビゲーターをしています、桜庭音堵です。よろしくお願いしますm(_ _)m」

美稀「今川美稀です。よろしくお願いします」

薫「これからよろしくお願いします。今川さん。」

美稀「よろしくお願いしますm(_ _)m」


美稀「その後、河田隊が自然消滅し、河田隊長は学校側から追放されたのは、言うまでもない(❁´ω`❁)」

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