おばあちゃんとわたし
第9話 昼 おばあちゃんとわたし どうしても愛してて
どうしても愛してて
愛しています
貴方を
いつまでもどこまでも
何があってもどんなときでも
どうして貴方は一人じゃないの
どうして貴方はお金持なの
愛されてます
私は
いつまでもどこまでも
何があってもどこまでも
どうして二人は一緒にならないの
どうして二人は一緒になれないの
私は貴方の
男らしいところが好き
優しいところが好き
心が好き
貴方が好き
駆け落ちしよう
貴方は私の
女らしいところが好き
器量が好き
心が好き
私が好き
嬉しかった
目が好き
鼻が好き
口が好き
舌が好き
でも
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
連れ戻された
もう離さない
もう離せない
もう話せない
もう話さない
もう
忘れないから
忘れられないから
ね
お願い
また会いたいの
愛しています
貴方達を
何があっても
何をされても
どうして貴方はわたしを叩くの
どうして貴女はわたしを叩くの
愛されてます
わたしは
何があっても
何をされても
どうしてお腹が空かないの
どうして涙が湧かないの
家族だから
欠け替えがないから
それしか知らないから
産んでくれたから
邪魔だから
お金がないから
それしか知らないから
苦しいから
あるとき手紙が置いてあったの
すまない
すまない
すまない
ごめんね
ごめんね
ごめんね
欠け替えのない人がいなくなっちゃった
どうして涙が湧かないの
どうしてわたしは笑ってるの
新しいお父さんとお母さんが来た
どうして嫌そうな顔するの
どうして二人が親になったの
家族だよ
嘘だ
お父さんだよ
嘘だ
お母さんだよ
嘘だ
ここが家だよ
嘘だ
嘘だ
嘘だ
嘘だ
わからない
なんにもわからない
もう話さない
もう話せない
もう離せない
もう離さない
だから
ね
教えてよ
わたしは誰なの
また会いたいの
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます