【超能力先輩と思考回路】
万、愛→3年生
ちよ→2年生
時雨→1年生
特に時期とかはありません。
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ち「先輩先輩、私が今考えてること分かりますか?」
万「……超能力者にそんなこと聞いて何になるの? テレパシーで当てられるけど?」
愛「どうせいつも通りろくでもないこと考えてるだけでしょ」
幽「悪趣味なドッキリばかりの愛先輩には言われたくないと思います……」
愛「で、結局何を考えてたの?」
ち「さっき、長続きする仲良しカップルの秘訣って言う動画を見てたんですよ」
万「部活中に何見てるのさ……」
幽「まぁ読書してる万先輩が言えた話じゃないですけどね」
ち「その秘訣の中に、思考回路が同じというのを見かけまして」
ち「私が考えてることを当てられるなら、必然的に思考回路が同じで長続きするのではと思ったんですよ」
万「少なくとも超能力者の彼氏相手に出来るものじゃないね」
幽「……テレパシーなしじゃ当てられないってことですかね」
愛「おお、めずらしく幽見君が煽るようなこと言ってる」
万「……言ってくれるね。超能力に頼らなくてもちよの考えてることなんてお見通しだよ」
ち「そうですか!? じゃあ適当に食べ物のこととか考えるので当ててみてください」
愛「友田ちゃんみたいだね……」
万「……急に食べ物考えるって言っても、そんなすぐには思いつかないな。どうせだし、先輩が言った食べ物に正解ですって言って合わせればいいか。って考えてるでしょ」
ち「……え、こわぁ」
幽「今の本当に超能力なしで当てました!? 逆に当たるわけない回答じゃないですか!?」
愛「小桜ちゃん怖がってるけど、ぴたりと当てたってことは思考回路が同じで長続きしやすいカップルってことになるんじゃないの?」
ち「ああ、そっか。喜んだ方がいいんですね」
ち「わ、わーい」
幽「そんな無理やり喜ばなくても……」
万「ちよが言いだしたことなのに怖がられるのはおかしくない!?」
愛「そりゃあれだけ正確に当てられたら怖いって。超能力で当てたって言われたら納得できるけど」
ち「まぁ普通に考えたら超能力の方が疑わしいんですけどね」
幽「残念なことに僕らにとっては逆ですね」
幽「あと水を差すようなこと言いますけど、小桜先輩の考えてることを言い当てても長続きカップルとは言い切れないと思いますよ」
ち「べつにちょっとした迷信なのは言われなくてもわかってるよ……」
幽「いえ、そういうことじゃなくて」
万&愛「「…………?」」
幽「思考回路が同じってことは、言ってることが揃ったり問題に対する対応が同じだったりしないと、思考回路が同じとは言えないと思うんですよね」
愛「……分かりやすく言うと、性格が似てないとダメってこと?」
幽「乱暴にまとめるとそうなりますね」
万「性格が似てたら長続きしやすいのは当たり前じゃない?」
ち「私と先輩って性格似てますかね?」
愛&幽「「……割と似てるかも?」」
ち「良かったですね。私たち長続きしますよ!!」
万「2人の顔が褒めてる顔じゃないのが引っかかるけどなぁ」
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