【超能力先輩と内臓】
万、愛→3年生
ちよ→2年生
時雨→1年生
特に時期とかはありません。
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芽「よお、超能力者共、遊びに来たぞ」
万「友達の家みたいな感覚で学校に入ってくるなよ……」
芽「ところで、今日は不死者はいないのか?」
愛「葵のこと? 生徒会の人たちと帰ったよ。あ、元・生徒会か」
時「富士見先輩に用事ってことは、ろくでもない用件な気がしますね……」
ち「悪い意味で信用されてる!!」
芽「ふむ、不死者が居ないなら万能者でもいいか」
万「……なに、俺? 実験の協力ならしないからね?」
愛「ちょっと能力見せてくれって話? 分身ならちょっとぐらい……」
芽「ああ、変身者でもいいんだ。ちょっと内臓見たいから開かせてくれないか?」
時「……開くって異界の扉とかっすか?」
ち「悪魔か!! そんなわけないでしょ」
ち「え、体開かせろって話してます!?」
万「ちょっとじゃなくて、がっつり外科手術じゃん!?」
愛「そんなグロい実験に分身貸すわけないでしょ!?」
時「なんで急に内臓なんか? そういうフェチっすか?」
ち「いやそんなフェチあるわけないでしょ」
万「タナトフィリアの一種にスプランクノフィリアというのがあるよ。訳としては内臓性愛」
愛「人の臓器に興奮するってこと? うげー」
芽「まてまて、人を異常性癖者みたいに言うな。超能力者研究の一環だ」
ち「どういう一環があれば、人の臓器見たいと思うんですか」
芽「ふと思ったんだが、超能力者と非超能力者では臓器の作りに違いがあるのかを検証したくなったんだ。脳みそはレントゲンを見たが、臓器までは調べてなかったからな」
愛「前に、僕の分身の内臓見てなかった?」
万「……あの怪しいレントゲン撮影に協力したんだ?」
愛「あくまで分身だけね。僕本体は怖いからやめた」
芽「分身の臓器は普通の人間と同じだったよ。ただ、変身者本体と同じであるかは確認してないがな」
時「臓器のどうこうで超能力者か非超能力者か分けることってあるんですか?」
芽「あくまで仮説だ。正直、可能性は低いと思ってるよ」
ち「可能性が低いのに、内臓開こうとしてたんですか?」
万「せめてレントゲンじゃダメなの?」
芽「ほう? レントゲンなら協力してくれるのか?」
万「まぁ学校の内科検診とかでもやってるし……」
愛「まってまって
時「おお、完璧にそうっすね」
ち「先輩、まんまと乗せられてましたね」
万「あ、あぶねー。や、やっぱり怖いからダメです!!」
芽「チッ、もう少しだったんだがな。読心者にも通用しなかったし諦めるか」
ち「シレっと岸先輩にも仕掛けてたんですね」
芽「君の親友に邪魔されてしまったよ」
愛「アイツも引っかかりそうになってたんかい」
万「友田さん、ファインプレーだね……」
時「超能力者って意外と単純ですね~」
芽「そうだな。だから私は諦めないんだよ。また来る」
万「二度とこないでくれ……」
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