【サーモキネシス先輩とボクっ娘】

椿→2年生

万、椛、愛→1年生


特に時期とかはありません。

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椿「……愛ってあざといわよね」

愛「僕があざとい? 可愛いの間違いじゃないですか?」


椿「まぁ愛が可愛いのは当然そうなのだけれど」

万「椿先輩、あんまりこいつを褒めないでください。調子に乗るので」

椛「てめぇドヤ顔でこっち見てんじゃねぇよ張り倒すぞ」


椿「可愛いだけじゃなくて、男女問わずキュンとするポイントを押さえてるっていうか」

愛「そりゃ当然じゃないですか。僕は世界一カッコ良くて世界一可愛いんですよ?」

椛「宇宙一のナルシストだけどな」


椿「まずあなた、男の制服も女の制服も似合うじゃない」

愛「まぁ両方なんで……。そもそも僕に似合わない服なんてないですよ」

椿「そしてなにより、ボクっ娘じゃない」


愛「……うへぇ」

万「……うわぁ」

椛「なんでこっち見たんだよ」


万「お前、椿先輩に変な小説貸した?」

椛「人が読んでる本を変な小説とか言うな。そもそも、お前も読んでるじゃねぇか!!」


椿「すぐに椛を疑うんじゃないわよ。弟から借りたの」


愛「椛って姉ちゃん居たの?」

万「2人って姉弟だったんだ」

椛「だから俺じゃねぇっての!!」


椛「第一、俺はボクっ娘は趣味じゃない」


愛「へぇ。あ、ちょっと、それ以上近づかないでくれる?」

万「すがすがしくキモいな」

椿「ロリコンとナルシストに言われちゃおしまいね……」


椛「もとはといえば、椿先輩のせいなんですけどね!?」


愛「そういえばそうだった。なんですか、ボクっ娘がどうこうって」

万「一人称がボクである女性のことだね。ボク以外にもぼく、僕など同じボクっ娘でも差異があるらしいよ」

椿「……よくそこまで詳しくスラスラ言えるわね」


椛「一番キモいのはアイツじゃないか?」

愛「間違いないね」

万「ちょっとまって。親切に教えてやったのにソレはひどくない?」

椿「いや、そこまでは聞いてなかったわ。ちょっとあなたの癖がみえて怖いのよ」


万「俺は生粋のロリコンです!!」


椛「嫌な日本語……。犯罪者のセリフか?」

椿「似たようなものでしょう。先輩を膝の上に載せて頭撫でてるんだから」

愛「お前、見ようによっては捕まってもおかしくないからな?」


万「そんなことより今はボクっ娘の話でしょう!?」

万「ボクっ娘の話しましょうよ!!」


椛「嫌だよ。なんでなおもボクっ娘の話続けるんだよ」

愛「そんなキモい話無かったことにしようよ」


椿「……私はちょっとだけ続けたいんだけど?」

愛「なんでですか!? 頭撫でられてるうちにどっかおかしくなっちゃったんですか?」


椿「先輩に対して酷い言いようね!!」

椿「あなたへのお説教の前に少し褒めてご機嫌よくしてこうと思ったのよ。逃げられないためにね!!」


椿「……あ」

愛「僕、帰りまーす!! 万、しっかり押さえててね」

万「貸し1ね」ギュッ

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