【超能力先輩とカレンダー】

万、椛→3年生

ちよ→2年生

幽見、時雨→1年生


特に時期とかはありません。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ち「カレンダーって日曜始まりと月曜始まりがありますよね」

万「…………」チラッ

万「部室に置いてあるカレンダーは日曜始まりだね」


椛「お前、わざわざ見ないと覚えてないのか?」

万「覚えてないわけじゃないけど、なんか見ちゃった」

時「さーせん、俺もっす」

幽「僕も、小桜先輩が言ったのに合わせて、なんか見ちゃいました」


ち「なんなら、私も話始める前に見ちゃいましたよ」

ち「ああ、うちの部室のカレンダーは日曜始まりなのか~とか思いながら話し始めました」


時「先輩は見なくても覚えていられるんすか?」

椛「彼女の顔が分からなくなることがあり得るなら、俺も忘れることはあるだろうな」

ち「……どういうことですか?」


万「あのカレンダーも椛の彼女だから、見なくてもわかるってことじゃない?」

幽「じゃあ、椛先輩の家のカレンダーはどっち始まりか覚えてますか?」

椛「俺の部屋の机に置いてあるのは日曜始まりだな。リビングとトイレに張ってあるのも日曜始まりだ。親の寝室にもカレンダーがあった気がするが、彼女じゃないから知らん」


万「……千里眼で確認したけど、合ってるね」

椛「人の部屋を勝手に覗き見るんじゃねぇよ」

幽「部室のカレンダーを勝手に彼女にした人が言うセリフですか!?」


時「そもそも、言うほど月曜始まりのカレンダーなくないですか?」

幽「まぁ、言われてみれば思いつかないですね」


万「手帳やスケジュール帳は月曜始まりのことがおおいよ」

ち「え、そうなんですか? 何かで決まってるとか?」

時「手帳とスケジュール帳は月曜始まりとする。なんて法律あったらドン引きですよ」


万「さすがにそこまで極端ではないかな」


椛「そういうのは社会人とか学生向けだからだろ?」

椛「あとは会社で使うことを想定してるようなビジネス卓上カレンダーとか」

時「卓上カレンダーにビジネスとかそうじゃないって区切りがあるんですか?」


万「明確な区切りってわけじゃないけど、デザインがシンプルに抑えられてたりとかね」

ち「じゃあ月曜始まりのカレンダーってちゃんと意味があるんですね」

幽「意味なく作られてると思ってたんですか!?」


時「あれ、でも、学校においてあるカレンダーは日曜始まりなんですね?」

万「これは校長先生が知り合いからもらったカレンダーだからね。ほら、ここに○○銀行って書いてあるでしょ」


ち「……これ、なんですか? 銀行ってカレンダー売ってるんですか?」

万「売ってるわけじゃなくて配ってるんだよ。さすがになんで配ってるのかはしらないけど」


椛「まぁ、校長の場合は、銀行の人が渡しに来たみたいだけどな」

幽「校長先生って顔が広いですもんね。幽霊たちにも噂になってますし」

時「顔が広いんじゃなくて、目が広いんだろ」


万「……校長先生の超能力と掛けてるの?」

ち「おお、シンプルにつまんない!!」

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