【超能力先輩とコンソメ】

万→3年生

ちよ、楓→2年生

時雨→1年生


特に時期とかはありません。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ち「先輩、コンソメって何で出来てるんですか?」

万「俺を辞書か何かだと思ってる!?」

楓「コンソメは何かしらのお肉と風味を増すための骨と味を調えるための野菜で作られてることが多いよ。レストランによって多少レシピは変わると思うけど、この3つはだいたい入ってると思う」


幽「こっちの方が辞書っぽいですけど!?」

時「なんで、そんなスラスラ出てくるんすか!?」


ち「何かしらのお肉って何? 変なの入ってるの?」

楓「大体は牛肉の脂身少ない部分だけど、豚でも鳥でも魚でもいいからね」

楓「キジとかハトとか、羊とかヤギってのもアリだけど、臭みがあったりするからそこだけ注意だね」


時「料理人みたいなこと言ってますね」

万「あれってさ、もしかして俺の真似? 普段の俺ってあんな感じなの?」

幽「まぁ、大体あんな感じですね。ちょっと食に寄り過ぎた万先輩って感じです」


ち「ポテチのコンソメ味とかって、コンソメスープとは違うんだけどなんで?」

楓「そもそもコンソメって言うのはフランス語で『完成された』みたいな意味だからね」

楓「ポテチの味として完成させたものだから、コンソメスープとは味が違うと思うよ」


楓「ただ、私が食べた限りではベースになってるのは同じでお肉と野菜、それと骨だとおもうよ」

時「今度はミシュ〇ンみたいなこと言ってますね」

幽「ポテチの審査するミシュ〇ンがいてたまるか!!」


ち「魚のコンソメスープって美味しいの?」

楓「あっさり塩味で美味しいよ? ただ、単品だと物足りないけど」

万「スープ単体で飲むこと、あんまりなくない?」

幽「レストランのコース料理では最初に出ますよね」


楓「それは、いろんな具材が入ってて香り豊かで食欲を刺激しつつ、スープだから満腹感を与えないで、味が濃すぎないからそれからの食事の邪魔にもならないから……」


時「ビックリした。急にめちゃめちゃ語るじゃないっすか!!」

ち「たまーにこうなるからね」

幽「小桜先輩の親友だけあって、やっぱり似てるんですね」


ち&楓「「それはどういう意味!?」」

万「息ピッタリだな……」


ち「コンソメ以外にも似てるやつあるよね?」

楓「スープ系? ポタージュかブイヨンだと思うんだけど」

ち「そう、ブイヨン!! チキンブイヨンとかいうけど、アレは何?」


楓「ここからまた1時間ぐらい話すけど、いい?」

万「いや、良くないよ!? もうすぐ部活終わりの時間なんだから!!」


時「さすがに帰りたいんすけど」

幽「コンソメとブイヨンで2時間話すって、料理研究家の授業みたいですね」


楓「じゃあ、ざっくり言えば、ポトフのスープだね。コンソメはそこからさらに味に深みを持たせるイメージ。だから、『完成された』なんて仰々しい名前なんだよ」


万「あまりにもざっくりだね……」

時「ブイヨンは分かるんすね」

幽「そういえば小菊先輩、前に『ブイヨンに溺れて死ね』って小説読んでましたね」


ち「それ、ミステリーですか!? 奇抜なラノベのタイトルみたいですね!?」

万「わりと王道タイプのミステリーだよ?」


楓「ブイヨンの話、もっとしたかった……」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る