【超能力先輩と姉貴】

万、椛→3年生

ちよ→2年生

時雨→1年生


特に時期とかはありません。

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ち「ねぇ、しぐれんってさ、椿先輩のことなんて呼んでる?」

時「……姉さんっすね。変っすか?」


ち「しぐれんが小さいころとかはさ、お姉ちゃんとか呼んでたの?」

時「……まぁ、小学生の時とかは、そうっすよ。急になんすか?」

椛「へぇ、イメージないな」


時「いや、勝手なイメージ辞めてもらっていいっすか!?」

万「それは、いつから姉さん呼びに変わったの?」

ち「やっぱり、中学生になってから?」


時「……覚えてないっすけど、その辺っすね」

椛「その変わりようは面白いな」

ち「急に姉さんって呼んだ時ってどんな気分なの?」

万「すごい根掘り葉掘り聞くじゃん……」


時「別に気分とかないっすよ。なんとなく、姉さんって呼んだだけで」

椛「呼び方変える時って、すくなからず違和感あるだろ?」

万「椛も友田さんのことを下の名前で呼ぶ時、なんやかんやあったらしいしね」

ち「ああ、その話、楓から聞きました!!」


時「姉弟っすよ? 親をママパパから母さん父さんに変えるのと大差ないっすよ」

万「俺が母親の呼び方を変えるときは、両親そろってびっくりしてたけどな」

ち「私もお父さんは、ギリギリまでパパ呼びが良いって粘ってましたよ」


椛「俺はほぼ最初から母さん父さんだからなぁ」


時「……まぁ、姉さんって呼ぶ前に色々模索してたんで」

椛「模索? それ以外の呼び方してた時期があるのか?」

万「へぇ、例えばどんな?」


時「お姉ちゃん呼びは恥ずいってなったんで、姉貴って呼んでましたね」

ち「中二病だったから?」

時「たしかに、そうなんすけど!! わざわざ言わないで貰えます!?」


万「姉貴って呼ばれて、椿先輩は嫌がらないの?」

椛「嫌がったから、姉貴呼びはやめたんだろ?」

時「そうっすね。最初は、ちょっと嫌ぐらいだったんすけど、人前でも姉貴って呼ぶようになってからは、マジでキレる感じになって、しつこく続けてたら、ビンタされました」


ち「わお、強烈……」

椛「人前で姉貴呼び続けてる方が強烈だろ……」

万「そこから、姉さん呼びになったの?」


時「ビンタされたことにびっくりして、お姉ちゃんに戻りました」

ち「まさかの退化方式!?」

椛「そこで頑張って姉貴呼び続けてればよかったのに」


万「そうなったら、高校あたりで痛いことに気づいて、結局姉さん呼びになってたと思うけど」

時「確かにそうなんすけど!! あんま痛いとか言わないで貰えます!? 黒歴史なんで」


椛「黒歴史作ってるなら自業自得だろ」

ち「私とか先輩が、椿先輩のことを姉貴って読んだらどうなりますかね?」


万「ちよはびっくりされるかもだけど、許されるんじゃない?」

椛「俺たちは時雨と同じだろうな」

時「姉さんのマジビンタ痛いっすよ」


万&椛「「まぁ、知ってる」」


ち「なんで知ってるんですか!?」

時「……あんま聞きたくないんで、ツッコまないでおくっすね」

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