【超能力先輩とメロン】

万、愛→3年生

ちよ→2年生

幽見、霊音→1年生


特に時期とかはありません。

しいて言うなら、メロンが旬の時期です。

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万「前の依頼のお礼で、校長先生から高いメロンを貰った……」

ち「すごいですよ先輩!! 箱に入ってますよ!?」

霊「箱の外からも高い匂いがしますね……」


幽「高い匂いって何!? 甘い匂いとかじゃなくて……!?」

愛「椛もしぐれんもいらないって言うの変だよね~」

万「すくなくとも、ゲームやりたいから帰るって言うのは変だね」


ち「ただのメロンならともかく、ここまで高いメロンなら絶対食べたいですよね」

霊「あの2人メロンアレルギーとか?」

万「椛は食べ物アレルギーは無かった気がするよ」


幽「しぐれんからも聞いたことはないですね」

霊「あの2人はアレルギーとか関係なく、来ないだけだと思いますよ」


愛「ゲームはいつでもできるのにね~」

ち「そのへんのもったいないの感覚がズレてるんじゃないですか?」

幽「本人が居ないからって言いたい放題ですね」


霊「そういえば、楓先輩は来ないんですか?」

ち「一応、声はかけたんだけど、依頼を手伝ったわけでもないのに、食べるのは違うからって言って遠慮してたよ」

愛「あの子、お菓子とかは遠慮なく食べてたよね!?」


万「高いメロンは遠慮するんだ……」

ち「遠慮半分、委縮半分って感じじゃないですか?」

霊「あの友田先輩に遠慮させるって、高いメロンのパワー凄いですね」


万「実質、超能力みたいなものだね」


4人「「「「…………」」」」


愛「すべったね」

万「言わなくてよくない!?」


ち「あんまりいじめると、先輩がふてくされてメロン切ってくれなくなりますよ」

万「そうだよ。包丁なんてないんだから、俺の超能力頼りだよ?」

霊「切り方が不揃いだったら怒りますよ?」


万「そうなったら、元に戻す超能力で、いったん戻してから切りなおすからいいよ」

愛「なにその斬新なズル」

幽「切る話だけに斬新ってことですか?」


幽「……いや、わすれてください」

霊「十中八九、しぐれんの影響だね」

ち「いやな影響受けてるね……」


万「そもそも、ズルって言うなら超能力自体がズルでしょ」


万「はぁ、高いメロン切るの緊張するな……」

ち「失敗してもやり直せるのにですか?」

愛「でも、緊張しすぎて、元に戻すのも失敗したら?」


霊「うわー、小菊先輩ならやらかしかねないですね」

万「超能力のイメージがブレるから、そういうこと言わないでよ」

幽「言ったことでフラグになるみたいなことですか?」


ち「そもそも、ちゃんと包丁で切るほうがいいと思うんですけど」

万「たしかに。包丁を作る超能力を使った方がいいか!!」

愛「……でも、誰が切るの?」


霊「私は切れないですよ? 幽霊なんで」

幽「幽霊じゃないじゃん。その逃げ方はズルくない!?」


ち「じゃあ、私も幼女なんで切れないです」

愛「良い逃げ方見つけたね!?」


万「あ、そもそも、メロンを上手に切る超能力があればいいのか」

幽「確かに」

愛「さすが万能の超能力者。目の付け所が違うね」


霊「……だれも、そんな変な超能力が使えることにツッコミは入れないんですね」

ち「余計なこと言うと、切るのに失敗するからじゃない?」

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