【超能力先輩と俳優】

ち「おはようございます」

万「おはよ」

ち「あれ、先輩、今日は雑誌読んでるんですね」


万「小桜さんは、ドラマとかみる?」

ち「まぁまぁですね。刑事ドラマとかじゃなければ見ることはありますけど。話題のやつとか」

ち「刑事ドラマは登場人物がごちゃごちゃになって分からなくなるので、あんまり見ないですね」


万「俺は結構テレビ見るんだけどさ。俳優さんってかっこいいなぁと思って。ちょっと現場行ってみない?」

ち「ダメですよ!? 撮影の邪魔になったらどうするんですか」

ち「っていうか、そんな気軽な感じで超能力って使っていいんですか?」

万「まぁ、条件や制約は破ろうと思えば破れるし。けど、前の部長と校長と生徒会長に怒られるのは面倒かもなぁ」


ち「先輩って、俳優業とかキョーミあるんですか?」

万「違う自分を演じられるって言うのに憧れてるの」


万「あと、そもそもなんだけど」


万「俳優って言葉はさ、男女共に使えるよね」

ち「まぁ、そうですね。女優さんをさして俳優って呼ぶことも無くはないですし」

万「女優の対義語が男優って言うなら、俳優の対義語ってあるのかな?」


ち「なんですか、そのどうでもいい話題」

万「あー。お芝居をしない人だから…」

万「非優」

ち「人じゃなくなってる!?」


万「冗談は置いといて……。今調べたけど、『観客』らしいよ」

ち「あー、言わんとすることはわかりますけど、そういうことじゃないんですよね」


ち「あれ?先輩が持ってる雑誌って……」


『時代を先取り!?小学生モデル 佐藤かな特集』


ち「……その娘、可愛いですね」

万「あ、分かる? このイイ感じに大人びた表情とか、あえて狙ったあざといポーズとか、ここの鎖骨のライン!! 可愛さと色っぽさを併せ持ってるっていうか……」

ち「通報しますよ!?」


ち「もう!! 先輩は相変わらずなようで……」

ち「ああ、急に俳優の話を始めたのも、昨日のドラマでその娘が出てきたからですね?」

万「小桜さんもだいぶ俺のことを理解してきたよね」

ち(理解したくない部分ばっかりだけどね。)


万「この娘、会えないかなー?」

ち「くれぐれも誘拐とかはしないでくださいよ」

万「しないよ。泣いてる幼女は好きだけど、幼女を泣かすのは好きじゃないから」

ち「ちょっとカッコイイこと言わないでください変態」


万「ロリコンは、YESロリNOタッチの精神を守ります」

ち「変態の公約!! どんな精神ですか、それ」


ち「あれ?」

ち「私のことロリ扱いする割にはセクハラしてきますよね」

万「……ただし合法ロリを除く!!」


ゴチンッ

ち「そもそも、セクハラが違法だよ!!」

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