【超能力先輩とマリトッツォ】
楓「ねぇ、これ良くない?」雑誌ミセー
ち「ホントだー。美味しそう」
楓「今度の休み食べに行こうよ」
ち「いいね。行こう!!」
万「ハロー。遅くなってごめんよー」
ち「あ、先輩コレ見てください」トテトテ
万「どしたのー?」ギュ
バチン!!
楓「え? ちょっと待ってツッコミが追いつかない…」
楓「なんで、いきなりちよを抱きしめたの? そしてそれに対して躊躇いなく平手打ちするちよもどうなの?」
楓「なにより、なんで2人とも喜んでるの?」
ち「喜んでないよ!! 人を変態みたいに言わないで」
万「そうだよ。心外だね!!」
楓「いや、小菊先輩は言い逃れできないレベルで喜んでました」
ち「先輩Mなんですか?」
万「違うよ!? 風評被害だよ」
楓「でも、先輩ってなんかSっぽい顔してますよね」
ち「あー、分かるかも」
万「ちょっと待って!! どっちでもないよ。ノーマル!!」
ち「まぁ、先輩がSかMかは後でゆっくり話すとして…」
楓「ゆっくり話すんだ…」
ち「先輩、これ凄くないですか?」
万「えーと、なになに?」
雑誌『今話題!! たっぷり生クリームでフワサクマリトッツォ』
万「へー、美味しそうだね」
ち「今度楓と食べに行こうって話してたところなんですよ。先輩も一緒に行きませんか?」
万「えー俺も? 別にいいけど……」
楓「あんまり行きたく無さそうですね。甘い物苦手ですか?」
万「そういうわけじゃないんだけど……」
ち「……?」
万「昨日クラスの女子から同じ雑誌見せられてさ。買ってきちゃってるんだよね」
楓「うわ、ホントだー。しかも三つ…」
万「うん、友田さんも食べるだろうなと思って。どうせ、椛と愛はこないだろうし」
ち「てか、先輩友達いたんですね?」
万「どういう意味!? いないと思われてたの…?」
楓「なんか、いつも三人で遊んでそうなイメージでした」
万「いや、むしろ教室では話さないかなぁ。愛はたいてい女子と一緒だし、椛は一人でいることが多いし、俺は普通に事情を知らない友達とかと一緒にいる感じだし」
万「そんなことより、マリトッツォ食べようよ」
ち「……雑誌見せてくれた女の子って、背低いですか?」
万「いや、普通だと思うけど…?」
ち「ふーん……」
楓「あったこともない先輩に嫉妬しないの。どんだけ身長気にしてんの」
万「あ、そっち!?……いや、何でもないです」
ち「ロリコンだって巨乳には勝てないんだよ!?」
楓「ちょっとー、どこ見てんのかなー?私は普通だからね」
万「……その会話、俺がいるところでする?」
万「いやそれよりも、マリトッツォ食べよーよ」
楓「そもそも、ちよは背が低い分大きく見えるでしょ」
ち「でもバランスで言ったらそう見えるって話であって、実際は違うじゃん」
万「ちょっとちょっと……。俺、男の子。思春期ボーイの前で女子の下ネタはきついよー」
ち「じゃあ先輩聞かないようにすればいいじゃないですか」
万「アイアム部長。アンド、これ買ってきたの俺!!」
楓「一回それ置いときましょうか」
万「おっぱいの話そんなに大事かなぁ!?」
ち 楓「は?」
万「え?」
ち「女性の前でおっぱいとか…。うわぁ」
万「いや、いいだしっぺ!!」
楓「あ、マリトッツォは甘すぎて、小菊先輩が途中リタイアしました」
万「うっぷ……」
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マリトッツォの小話
マリトッツォはフランス語で夫という意味。
パンの部分だけを指す言葉だった。
食べたことないのでわかりません。
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