【超能力先輩と超能力者】&【サイコメトリー先輩とカーテンの部屋】
【超能力先輩と超能力者】
ち「先輩、お茶飲みます?」
万「小桜さんが飲むなら。あ、俺が淹れるよ」
カップフワ〜
ち「あ、ありがとうございます」
万「どういたしまして。砂糖は?」
ち「今日はストレートの気分なんで。っていうか、超能力ってホント便利なんですね」
万「そうだねぇ。この能力があって困った経験はないかな」
ち「ふと、疑問に思ったんですけど、いつから超能力者になったんですか?」
万「俺は生まれつきだよ。あーでも、俺が知ってる限りの超能力者は全員生まれつきらしいね」
ち「鏡柳先輩と岸先輩ですか?」
万「あと、もう2人居るよ。不死身体質と温度を操る能力者」
ち「あれ?この部活って人数4人ですよね?」
万「うん。部活には入ってないよ。生徒会長と3年の先輩だから」
ち「生徒会長って…。ああ、入学式の時挨拶してた人ですか。派手にすっ転んでた人ですよね」
万「まぁ、さすがに覚えてるか」
ち「そりゃ、なかなか忘れられないですね」
ち「もう1つ疑問なんですけど、不死身体質って超能力なんですか?」
万「いや、わかんない。けど、枠としてはこっち側だし」
シャーーッ
椛「アイツの再生能力は異常だぞ。だから超能力者としてカテゴライズしてるんだ」
万「椛居たんだ。帰ったかと思ってた」
椛「
【サイコメトリー先輩とカーテンの部屋】
ち「岸先輩、そのカーテンの向こうってなんなんですか?」
椛「ここか? ここは、俺専用の部屋だよ」
万「前の部長も今の部長である俺も認めてないけどね?」
椛「わざわざ許可を取る必要があるのか?」
万「あるよ!? 俺、部長よ? ここ、部室よ。そのカーテンの向こうも含めてね!!」
ち「で、結局なんの部屋なんですか?」
万「ただのガラクタ置き場だよ。椛に言わせれば……
椛「元カノ達の部屋だ」
ち「ああ、なるほど」
椛「入るなよ?」
ち「もちろんです!!」
ち(本当は1回入っちゃったことがあるけど、黙ってよ。)
ち「どんな感じか見せてもらったり出来ないですか?」
椛「キョーミあるのか?少しだけなら見せてやるよ」
万「ほへー、珍しいね。前に愛が撮影に使った時はブチ切れてたのに」
椛「あれは、アイツが悪い。部室でヌードフォトなんで撮ろうとするなよ」
ち「……マジでイカれてますね」
万「まぁ、百歩譲って普通に撮るのならまだしも、ヌードはやばいよね」
椛「いくら不可視状態にしているとはいえ、なんか嫌だろ」
ち「それは確かに嫌ですね」
ち「うわ、なんかいろんなものがある」
万「骨格模型、身長測るやつ、パソコン…?」
椛「こっちはモニターが映らない。こっちは、電源がつかない奴だけどな。今使ってるマキちゃん(マックブックのノートパソコン)は三代目だな」
ち「でも、部活でノートパソコン使うことなくないですか?」
万「そうだね、調べものならスマホで事足りるし……」
椛「ファッションだ!!」
万「全く取り繕うって気はないんだね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます