【サイコメトリー先輩とコンタクトレンズ】

楓(あれ、椛先輩だ。部活かな?)


楓「椛先輩!!これから、部活…。あ、すいません人違いでした」

椛「あってるぞ、友田。今日はコンタクトにしてるんだ」

楓「あ、ですよね? 結構印象変わりますねー」


椛「そうか」

楓「眼鏡どうしたんですか?」

椛「ネフィは度が合わなくなってきたからな。調整してもらってる」

楓「あ、あれ伊達眼鏡じゃないんですね」

椛「ああ、俺は結構目が悪いぞ」


コンコンッ


愛「あれ、二人そろってくるなんて珍しいね」

椛「ただいま、ヘスティ。遅くなってごめんよ。今日もきれいだ」

(※ヘスティは椛が部室につけた名前)


楓「椛先輩、鏡柳先輩にはあいさつしなくていいんですか?」

愛「いいよ。そいつはいつものことだから」

椛「そうだな。そんなやつに礼なんぞ尽くす必要がない」


万「我が部活の方針は『親しき中にも礼儀あり』だからな。挨拶にはうるさいぞ」

ち「昨日何かの本を枕に寝てましたよね。その時私、挨拶無視されました」

椛「そもそも、小桜以外の挨拶は基本無視する奴が何を言ってるんだ」


万「俺、部長なんだけどな」


愛「それより、眼鏡のメンテナンスはいつおわるんだい?」

椛「明日の放課後だな。それまではコンタクトだ」

万「教室でも言われてたけど、そのまま、コンタクトにすればいいのに」

ち「名前なんでしたっけ、ネフィさん? そんなに気に入ってるんですか?」


椛「当たり前だ。ネフィは俺にとって正妻であり、唯一の大本命。誰よりも優先すべき最愛の相手だからな!! それに結婚もする予定だ」

楓「日本で物との結婚って認められないですよね?」

万「特例で椛は認められることになったんだ。しかも重婚も許されてる」

愛「本人は、眼鏡と結婚するから、重婚の予定はないって言ってるけどね」


ち「岸先輩はなんでそんなに眼鏡のことが好きなんですか?」

椛「俺は目が悪いからな。ネフィがいないと生活ができない。そして、ネフィも俺がいないと物としての本領を発揮できない。互いを支え合うその様は、まるで夫婦のようで美しいと思わないか?」


楓「……確かにそれはあるかもですね」

ち「変なところに理解者がいたァァーー!!」


愛「友田ちゃんにそっちの趣味があったとはね」

万「我が部活唯一の常識人だと思ったが…」


楓「いや、べつに物と結婚までは思いませんよ!!あと、私は演劇部です。一応部外者です!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

眼鏡の小話


メガネのレンズについては火起こしや遠方を確認する際に古くから使われていたという記録が残っているが、今の形の眼鏡の発明者は分かっていない。


Wikipediaをちらっと見ただけなので過信するべからず。

小話が面白いと思ったらブクマお願いします。

本編が面白いと思った方は感想を一言どうぞ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る