【超能力先輩と謎の幼女】

楓「ごめんね、掃除付き合せちゃって」

ち「ううん、大丈夫だよ」

楓「そういえばさ、小菊先輩とどうなの?」

ち「相変わらずセクハラばっかり。子ども扱いって感じでいい雰囲気にはならないかなぁ。それに顔は好みだけど、他のこと知らないし」

楓「そんなもんかぁ。あ、今日も超能力研究会の部室寄ってくね」

ち「おっけー」


ガラガラ


万「ほら、空中浮遊!!」

?「わーすごーい。お兄ちゃん、ギュってしてー!!」

万「いいよー、ほらおいで―」

?「きゃー。たのしー!!」


ち「せんぱい? 何してるんですか? 楽しそうですねー」

楓「うわぁ」

万「小桜さん!? こ、これは違うんだよ!!」


ち「何が違うんですか? ずいぶん楽しそうにデレデレしてましたけど?」

楓「小菊先輩、とうとう誘拐までしちゃったんですか…?」

?「おにいちゃん、この人たちだれ―?」


万「…小桜さん、一回その目やめてください。怖いです…」

ち「何のことですか?」

愛「ハロー、ってうわ。なんかめんどくさいことになってるわね。私は帰りまーす」

愛の分身「え、おもしろそうだし、見ていこうよ」

椛「……あ、今日はネフィとデートだった。かえらなきゃー(棒)」


万「待って!!おいていかないで、助けて!!」

楓「あ、部活行かなくちゃー」

万「友田さーん、カムバック!! ヘルプミー!!」


ち「せんぱい、ちょっとお話しましょ?」

万「は、はひ…」

?「あなたもお兄ちゃんと遊びに来たの―?」

ち「……?……!」


ち「あのね、私はここの生徒。16歳だよ。お姉ちゃんなの。わかる?」

?「うそだー。優花とおんなじでしょー?」

万「嘘じゃないよー。小桜さんは、お兄ちゃんの一個下の後輩。ちよお姉ちゃんって呼んであげてね」

優「わかったー。じゃあ、ちよお姉ちゃんもあそぼ―」

ち「いいよー。その前に、せんぱ…万お兄ちゃんと少しお話するから待っててね」

優「うん」


廊下にて


ち「先輩、どういうことですか?」

万「万お兄ちゃん…。良い!! めっちゃいい響き。小桜さん、もう一回呼んでくれない?」

ち「今、そういうのいいですから。事情を説明してください」


万「簡単に話すと先生のお子さんを預かってるだけだよ。うちの顧問の水山先生の娘さん、水山優花ちゃん。8歳。身長は…」

ち「それ以上は通報しますよ」


ち「っていうか、この部活顧問とかいたんですね」

万「いちおう、部活動申請出して、きちんと受理されてるからね」


万「今日は、小学校が短縮授業だから、一時的に学校で預かってるんだ」

ち「水山先生の奥さんって…?」

万「たしか、中学校の保健医さんじゃなかったかな? 基本はそっちで預かってもらうみたいだけど、毎回は迷惑掛かるからって、交代制らしいよ」

ち「ああ、短縮じゃなくても、小学校の方が終わるの早いですからね。いつまで預かりですか?」


万「18時まで預かって、水山先生が帰れそうだったら一緒に帰すけど、忙しそうだったら、俺が瞬間移動で水山先生の家まで送っていくよ。奥さんの仕事が17時半までらしいから」

ち「まあ事情は分かりましたけど、あんまりデレデレしないでくださいね。先輩は危ないんで。いろんな意味で!!」

万「わ、わかってるよ」

優「ねえねえ、お話まだー?」

ち「あ、今終わったよー。何して遊ぶ?」

万「じゃあ、おままごとの続きやろうか」


優「万お兄ちゃんが、お父さん役ね。優花が奥さん。ちよちゃんは、私たちの子供」

ち「……なんか、いろいろと納得がいかないけど、まあいいか。いや、よくないけど……」

万「優花ちゃんの前だから抑えて」


優「じゃ、お兄ちゃんがお仕事から帰ったところからね」

万「おっけー。…ガラガラ、ただいまー」

ち「おかえりお父さん」

優「だめだよ、ちゃんとお迎えしないと!!あと、パパって呼んで」


ち「……えぇ、超嫌なんだけど。はぁ…。おかえりパパ―!!」

万「スゥ―――。心が洗われる。ただいま、小桜さん」

優「違うよー。おにいちゃんは、ちよちゃんのこと抱っこしなきゃダメ。あと、ちよって呼ぶの!!」

万「手厳しいな…。ってか、めっちゃ恥ずかしいんだけど…」

ち「我慢してください。ほら、ちゃんと抱っこしてくれないと落ちちゃいますよ? パパ」


万「ああ、一個下の合法ロリ後輩に抱き着かれながらパパと呼ばれる…。ここが天国?」

ち「パパ名前呼んでくれないんですか?」

優「おにいちゃん、ちゃんとやってー」


万「ち、ちよ?」

ち「そんなに顔赤らめながら呼ばないでください。こっちまで照れますから」

優「次、こっちだよー。私のこと抱っこして、チューするの」

万「いいんですか!?」

ち「ちょ、先輩!!! ほんとにしたら怒りますよ!? 通報しますからね!!!」


優「ちよちゃんは子供でしょー。あっち行ってて―」ニヤッ

ち「な、この子今笑いましたよ!! ニヤッって笑いましたよ!! コイツ、確信犯です!! 先輩!!」

万「幼女とキス。8歳の女の子を抱きしめて、キス!! ロリと触れ合える…?」

ち「先輩、落ち着いてください!!」


ガラッ!!

水「おーい。教頭先生が早めに帰っていいっていうから、切り上げてきたぞー。ありがとなー」

優「パパ―!!」

万「あれ…?」


水「おお、君が新入部員の小桜か。変な先輩ばっかりで苦労すると思うが、頑張ってくれよ。じゃ、俺は帰るから、出ていけー。カギ閉めるぞー」

ち「あ、はあい」

万「幼女とキス……」


ち「残念でしたね、パパ♡」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ロリコン小話


ロリコンは正式名称ではない。正しくはペドフィリアという性癖疾患である。

つまり、貧乳はステータスだが、ロリコンは病である。


素人のざっくり解説なので鵜呑みにしないように。

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