【私とモデル】

楓「じゃ、部活行ってきまーす」

ち「おっけー。またあとでね」


ガラガラ

椛「おお、友田。今から部活か。いってらー」

万「逆に椛はずいぶん遅いねー」


椛「ま、顔出しただけで帰るけどな。彫刻の展示が今日までなんだよ」

ち「本当に自由ですね」

万「あれで、依頼が来たときは仕事するからね。放っておいていいでしょ」

万「いや、ほんとは部長として止めるべきなんだろうけどね」

ち「先輩に言われても止まらないと思いますけど……」


万「どういういみかなー?」

ち「あ、課題やらなきゃー」メソラシ


ち「っていうか先輩、今日は何読んでるんですか?」

万「雑誌」

ち「……女の子向けの雑誌ですよね。通報します?」

万「いや、しないで!! 違うから、無実だから」

愛「アハハ、本当に信用ないわね」

ち「うわ、いたんですか…?」


愛「うん、そっちでインスタ用の写真撮ってたの」

ち「そっちって、あのカーテンの方ですか?」

万「勝手に撮影スペースにすると椛に怒られるよ」

万「それより、この雑誌は愛が載ってるから読んでるだけだからね!!」


ち「え、モデルやってるんですか!?」

愛「うん。この前スカウトされてね。少しだけ撮らせてあげたの」


ち「ほんとだー。なんか、かっこいい服着てますね」

愛「フェミニン系の写真とちょっとパンクスタイルな奴かな。たしか…」

万「小桜さん、近くない?」

ち「なんでこっちから近づいたら照れるんですか。きもいですよ」

万「なんという理不尽…」


万「あ、小桜さんファッションショーもやってみる?」

愛「いいね。衣装用意しようか?」

ち「あ、いやそれはちょっと……」


十分後……


ち「……」

愛「……」

万「……」


ち「丈合わないですね」

万「ブフッ」

ボゴッ

万「いや、ごめんて。そうだよね、愛の服が合うわけないよね。ごめん」


愛「態度が大きいせいで分かりにくいけど、小桜ちゃん小さいのねぇ」

ち「なんですか、戦争ですか? ぶっ飛ばしますよ」


万「あ、これならサイズ合うでしょ」


五分後…


ち「……」チマーン

愛「フフ……」肩プルプル

万「……ンフフ」肩プルプル


ち「なんでスモック!! そして、よく私のサイズがあったなぁ!!」

愛「あははは。面白い…。高校生が、幼稚園児のコスプレしてる。ハハハ……」


万「ハァハァ、お兄ちゃんと写真撮ろうか……」

ち「寄るな変態!!」

バチン


愛「いい音なるね……。え、ちょ、何してんの!?」

ち「鏡柳先輩のきれいな足もへし折ってやりますよ」

愛「ナチュラルサイコパスみたいなこと言ってる!!誰か助けてー」


万「小桜さん。ハァハァ、写真撮ろうよ」

愛「ここが地獄か……」


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あと、暇なときは後書きでふざけてみたいと思います。

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