【私と親友】&【超能力先輩と宿題】

【私と友達】

楓「ちよ、部活どうするの?」

ち「ああ、超能力研究会に入ることになったよ」

楓「…大丈夫なの?」

ち「うん、危ないこととかはしてないみたいだし、他のやりたくない部活入るよりいいかなと思って」

楓「……ほんとは?」


ち「……バレた?」

楓「うん」

ち「……正直、性格に難があるけど、部長さんの顔が好み」

ち「なんか、優しそうでお兄ちゃんみたいな顔してるのに、わざと崩してるみたいな感じのイケメン!!顔だけはめっちゃ好き。顔だけね。ロリコンだし、子ども扱いしてくるからキモいけど」


楓「ちよの好みってわかりやすいよね」

ち「子ども扱いじゃなくせめて妹扱いならいいんだけどね。いやそれもそれで嫌だけど」

楓「でた、架空ブラコン。一人っ子幼女の闇だね」

ち「誰が幼女だ。誰が」


【超能力先輩と宿題】


万「そこで、二個目の公式当てはめると、解きやすくなるよ」

ち「これって、右辺と左辺の形式が違っても使えるんですか?」

万「うん、見るべきポイントは、あくまで小数かどうかだから。小数に変換できる分数でもいいんだよ」

楓「小菊先輩、ここ教えてほしいです!!」


椛「いつからここは塾になったんだ?」

愛「まあ、いいんじゃない。ある意味依頼っちゃ依頼だし、後輩の面倒見てる部活って先生方に思われれば、廃部のリスクも減らせるからね」

万「そういう打算抜きにしても、暇つぶしになるからいいでしょ?」


ち「先輩って、頭いいのはデフォルトですか?超能力ですか?」

楓「超能力ってどんなこと出来るんですか?」

万「小桜さん、話したの!?」

椛「俺が一回見せただろ。あれで話すなっていう方が難しいぞ」


ち「一応、クラスメイトに聞かれたときは誤魔化してますけど、楓は小学校からの親友なので、隠し事とかしたくないんですよ」

楓「最初に聞いた時は驚きましたけど、ヘアピンの奴は手品とかじゃできないなと思って」

万「んーまあ、面倒なことになると嫌だから、内緒の方向でね。っていうか、友田さんはどこか部活に入ってる? 超能力研究会入ってもいいよ」

楓「あ、演劇部に入ってるんでいいです」

ち「先輩が変態なことも話してますからね。被害を受けるのは私だけで十分です」

万「失敬な、小桜さんにしかセクハラしないよ」

楓「ちよ、この人大丈夫なの?」

ち「なんかあったらすぐに通報するから大丈夫」


椛「ハハハ、お前信用ねえな」

愛「まあでもいつものやり取りだよね。ここ数日で聞き慣れちゃったよ」

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