【ナルシスト先輩と超能力先輩】&【超能力先輩と部活動】
【ナルシスト先輩と超能力先輩】
ち「落ち着いて、私。もし何かあったら通報する。よし、大丈夫!!」
ガラガラ
ち「失礼しまーす……」
イチャイチャ、キャッキャウフフ
ち「失礼しましたー」
ち(嘘でしょ。無理やり入らされた怪しい部活の活動初日に、部室でエッチなことしてる人達がいる!! ここ、ほんとにヤバい部活じゃん!!)
万「あれ? 小桜さん、何してるの? もしかして、俺のこと待っててくれた感じ?」
ち「違いますよ。ただ、部室に変な人たちが居て。金髪2人が半裸で抱き合いながらキスしてたんです」
万「あー。たぶん、
ち「……昨日も聞きましたけど、ホントに全員が超能力者なんですか?未だに信じられません」
万「でも、昨日超能力見せたでしょ?瞬間移動と空中浮遊、あと、サイコキネシス」
ち「どさくさに紛れて胸触ったことと、パンツ見たことは許してませんからね。けど、送り迎えしてくれたのは感謝してます」
万「小桜さんにしかしないよ。っていうのはいいとして。椛はサイコメトリー、物体の声が聞こえる能力。愛はドッペルゲンガーを作り出す分身能力」
ち「で、先輩がありとあらゆることが出来る、オールマイティな超能力者でしたよね。先輩だけ意味わかんないです」
万「ま、色々制限もあるけど、大抵の事は出来るかな」
万「それより、部室入ろうか。愛も、服を着たみたいだし」
ち「えと、色々気まずくないんですか?部室に男連れ込んでるんですよ?」
万「ああ、大丈夫大丈夫」
ガラガラ
愛「やあ、さっきははしたない所を見せたね。鏡を見てたらついムラムラしてしまって」
万「よお。部室汚してないよな。椛が怒るぞー」
愛「大丈夫さ。中に出したからね」
ち「えと、愛先輩って、男性なんですか?さっきの金髪ロングの女性じゃ無くて?」
愛「んー。僕はどっちでも無いし、どっちでもあるよ。日常的に分身したり変形させてるせいでわかんなくなっちゃったんだよね」
万「愛はナルシストなんだよ。自分以外の人と関係を持つ気が無い。だから自分の複製で性欲を満たしているのさ」
ち「いや、普通にクソキモイですね。なんでヤバい人しかいないんですか、この部活は」
愛「僕が恋人に求めるのは美しさと信用出来るかどうかだ。そして僕は美しい。自分自身ならいくらでも信用出来る。最高のパートナーだと思わないか?」
ち「いや、思いません。キモイです」
万「あはは。小桜さんバッサリ言うね。可愛い」
愛「……そういえば、万ってこういう娘が好みだったよね。キャピキャピした幼女じゃなくて、ちょっと大人ぶったような子。だから、誘ったの?」
万「せいかーい」
愛「逆に君はなんでここに入ろうと思ったの?こいつヤバい奴だよ?」
ち「ここしか、入れる部活がなかったんです。一年生はどこかしらに強制入部なので」
ち(あと先輩の顔がいいことと面倒見がいいことも理由の一つだけど調子乗るから言わないでおこう。)
万「で、性格的に入部した以上ちゃんと活動したいってことらしいよ。真面目で可愛いよね」
ち「頭撫でないでください。キモイです」
愛「ふーん。まぁなんでもいいや。今日は何するの?」
万「今日はやる事ないよー。あと、椛は来ないって。たしか、シロカネちゃんとデートだって」
愛「ああ、あの娘か」
ち「あの、シロカネさんって?その人も超能力者なんですか?」
万「違うよー。シロカネちゃんは椛がいつも持ち歩いてる銀色のボールペン。アイツ生物に好意を抱けないんだよね」
ち「……なるほど。ホントにヤバい人しかいないんですね」
【超能力先輩と部活動】
ち「先輩、『今日の活動は無いです』ってセリフ、これで三日連続ですよ」
万「だって、やる事ないもん。今日は愛も椛も居ないからね。基本僕らに相談事が来なければ何もしないよ」
ち「そんな部活が許されるんですか…?」
万「一部の先生には俺達の事情を話してるからね。時たま学校を休んで大きな事件の解決とかをしてるよ」
ち「すごいキメ顔ですけど、『女子にモテる男の条件』って本読みながらだと、嘘くさく見えますよ」
万「ヒーロー系男子ってときめかない?」
ち「……私はそういうの興味無いですね。たとえヒーローでも変態はちょっと無理です」
ち(ほんとはちょっと憧れるけど…。)
万「あら、手厳しい」
ち「まあ、活動しないなら宿題進められるのでいいんですけどね」
万「もしかして小林先生の地理? 俺も去年やったなぁ」
ち「日本の47都道府県を描くやつと、5ヵ国以上の国のレポートの奴です」
万「たしか俺の奴が家に残ってるから持ってくるね。参考にしていいよ」
ち「……あの人、変態であることを除けば、面倒見のいい先輩なんだよなぁ。昨日の数学も教えてくれたし」
万「ただいま。瞬間移動じゃなくて物体移動使えばよかったね」
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