第22話「お守り」140文字【黄色、死神、消えた中学校】

川辺で泣く少女の隣に男が座る。

「誰?」

「仕事が捗らず、疲れた爺だ」

「私は消えた中学校を探してる。春から通うの」

「向う岸だな。一緒に渡ろう」

「待って」

少女は髪のリボンを彼の杖に結んだ。

「黄色はお守り。頑張りましょ」

死神は溜息をついた。

「預って、おく」


やがて少女は病室で目を覚ました。








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