第8話「隙間」140文字【弁当、父、雨】
雨の朝。
車は道が混むから、急いで弁当を作る。
けれど、詰めても詰めても三分の一が空く。
呆れ顔で台所を出て行く母。
そうか。昨日で失職したのだった。
何してんだ、私。
玄関に向かう父が足を止めた。
「それ持って出掛けたら? 公園の駐車場でも、濃い色の緑を眺めたら埋まるかもしれないよ。心の隙間」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます