第17話 死ぬべき人

結婚してから、父の日や母の日、両親の誕生日に祝いの品が届くことになる。

正月には、母はゴミ夫婦の家に遊びに行っている。


荷物の受け取りが私の時ゴミの名前を見る度に、母がゴミの家に行くのを知った時、どす黒いものが溜まっていく。


親は機械に弱く、私が母のスマホの使い方を教えることになった。

母の宗教の関係の人が勝手に母のスマホにラインを入れた。


電話帳リンクにしていたので、ゴミとゴミ嫁が即座に繋がっていた。

その事も、母は隠そうともしない。


それに、子供が生まれたらしい。馬鹿みたいに写真を送ってくる。


女の子だった。



私は明け方、その時、何故その時なのだろう。母のスマホを手に、ゴミ夫婦のラインブロック削除して、ゴミ宛のメールを開いた。




初めて私は、ゴミに私が黙っていた事、恨んでいる事、家族はお前がしたことを知っている事、これ以上関わるなら全てゴミ嫁に話すと。


心臓がドクドクしていた。


送信して母のスマホから送信履歴を削除すると、ドロドロに淀んでいた沼から少し這い上がれた。



大森先生と姉に、私がした事を話した。

先生は、意思表示をして偉かったねと言ってくれた。姉は、辛くないか心配してくれた。


その時は、ひどく落ち着いた人格が私を操っていたから気分が良かった。


だが、私の精神病を理由にするつもりなのだろう。回数は減ったが、まだ連絡してきていた。


ゴミでバカのクスだなんて、生きてていいの?

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