第7話 サラダチキンスティックてりやき味と富良野生ビール
テレワークで凝り固まった体をほぐそうと、夜中に散歩に出かける。
出がけに妻に、「ついでに牛乳を買ってこい」との指示を受ける。
「立っているものは旦那でも使え」
そういうことわざがあるが、妻はそのよき実践者。
隙を見せた自分が悪い。
さて、じゃあどこに買いに行こうかと考えて、ローソンの50円引きクーポンがあったことを思い出す。
コンビニは高いので普段は近づかないが、こういったクーポンがあると話は別。
200円以上の買い物で有効とあるので、まさしく牛乳買うにはうって付け。
50円引けば、悪くてもスーパーと同じぐらいの値段で買えるだろう。
で、牛乳ゲット。
その時、名うての半額ハンターである自分は、隣の棚に半額シールが貼られたブツを見つけてしまう。
それがこの、サラダチキンスティックてりやき味。
コンビニで半額シールなんて珍しいなと思いつつ、そういえば以前暮らしていた町にあったローソン100も、割引シールをガンガンに貼っていたことを思い出す。
これがローソンのやり方か。
極悪非道、人権無視の某コンビニとは一線を画するその姿勢、気に入った。
あっぱれ!
で、購入。
普段コンビニに行かない自分は、サラダチキンなるものを買うのは初めて。
何の酒と合わせるべきか悩んだが、今回は富良野生ビールをチョイス。
このビール、某スーパーのプライベートブランド。
プライベートブランドなんて安かろう悪かろうで普段はあまり買わないのだが、製造者がひいきにしているサッポロビールなので、時々買うようにしている。
まあ安いしね。
サラダチキンをいただく。
初めて食べた感想は…「シーチキン?」
なんかシーチキンのような味がする。
まあどっちも名前にチキンが冠されているので、似たような味になるのはある意味当然かもしれんけど。
あと思ったより柔らかくて食べやすい。
想像していたような照り焼きチキンステーキとは全然違う味だけど、まあこれはこれで美味しくいただけた。
富良野生ビールも無難に美味しく、満足満足。
なお、プライベートブランドは安かろう悪かろうなんて言いながら、今回買った牛乳はローソンのプライベートブランド。
牛乳にうるさい妻が、なんて言うかはわからない。
でも、そんなの買い物を私に任せる妻が悪い。
そう言おう。
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