第4話 青椒肉絲と富良野生ビール

キャッチコピーでは単身赴任でおかずは半額惣菜となっているが、ここまで妻が作った料理しか登場していない。

これを書き始めてからたまたま自宅に長くいるだけで、すぐに惣菜生活に戻ります。

そっちを期待する皆はしばし待て!


で、今日の夕飯は妻が作った青椒肉絲。

青椒肉絲、妻が作るのは今回が初めて。

そして家族の誰も、お店で青椒肉絲なるものを食べたことがない。

ピーマンと肉を使った炒め物。

それぐらいの知識しかなかった。


なのになぜ青椒肉絲なのか。

これには、やむにやまれぬ事情がある。


妻の趣味は家庭菜園

今年はピーマンを植えたのだが、こいつが極めて優秀で、もいでももいでも大量の実を付ける孝行息子。

3日に一度はざるいっぱいに収穫できる。

これまでは近所にお裾分けしていたのだが、やがてどの家も冷蔵庫がピーマンであふれるようになり、ついにもらい手がなくなった。

そのため自宅で大量消費できる新メニューを開発する必要が生じ、食べたことのない青椒肉絲に手を出した。

そういうわけだ。


クックパッドを見ながら奮闘する妻。

そしてできあがったブツを食べると…美味い!

さすが我が妻、食べ物には容赦ない。


しかし食べていて何か違和感を感じた。

何だろうと思いながら食べていると…これ、豚肉じゃないか?

妻に聞くと、クックパッドのレシピが豚肉だったので、豚バラで作ったとのこと。

いやいや、青椒肉絲って普通牛肉じゃないか?

妻も牛のイメージがあったが、豚のレシピの方が多かったとのこと。

それって安くあげるために豚にしてるんじゃない?

本来牛肉の肉じゃがを、豚で作るのと同じでさあ。


まあ美味しいからいいんだけどね。

だけど肉が好きなくせに肉の脂には弱い息子は、最後に少し残してしまった。

牛肉にしようぜと言い残して。


食後、本来の青椒肉絲ってどんなんだとウィキペディアで調べてみる。


…すまん、豚で作るのが本来の青椒肉絲だった。

でもでも、お店でも青椒肉絲の説明書きに、「ピーマンと牛肉の細切り炒め」ってよく書いてるじゃないか!

ウィキによると、それはアメリカから入ってきた青椒肉絲で、中国直輸入の方は豚肉らしい。


ごめんよお。


本当は富良野生ビールについても書くつもりだったけど、今日はこれまで。

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