第3話 紀文野菜てんぷらとメルシャンシードル

コロナワクチンの副反応で発熱し、一日中寝込む。

こんな元気ないときに、妻は豚の角煮丼を作って出してくる。

角煮は好きだが、今のこの体調では遠慮したい。

量は少しにとどめる。

サッポロ黒ラベルを飲むが、熱のせいかおいしくない。


夜も更けて小腹が空いてきた。

一昨日開けたシードルを飲み干さねばと思って肴を探すと、1枚だけ残った紀文野菜てんぷらが出てきた。

こいつを肴にいただく。


シードルはスーパーのおつとめ品。

近所のスーパーは傷物や消費期限の迫った酒類をおつとめ品として安売りするのだ。

たかだか2,3割引き程度だけど、欠かさずチェックするようにしている。


このシードルもそうなのだが、瓶の中をよーく見ると、何かゆらゆらとした浮遊物が大量にある。

不安になって賞味期限を調べようとしたところ、そんなものはどこにも書いてない!

ちょっとー! 怖いよこれ。


でもでもラベルをよーく見ると、原料由来の成分が浮遊、沈殿することがあると書いてある。

品質に問題ありませんと断言されているので、信じんとしゃーない。


はい飲み干しました。

浮遊物を含めて。

野菜てんぷらとのマリアージュは?

全然気にしてませんでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る