綺麗に逝けるなんて思ってない

痛いのも苦しいのも嫌い

だから自分でそれを選んだりはしない


夢を見るように苦しまずに旅立てる

そんな幻想を求めたりはしない


その先が更にあるなんて思ってはいない

そこにはただの無があるべきだ

終わった先なんて絶対いらない


優しいひとも、立派なひとも、みんなみんな苦しんで去っていく

それが当然 それが当たり前

だから、なおさらのことだ

自分には、ふさわしい最後が訪れる


苦しんで、痛みの中で、それまでの自分の報いを受けて

そうやって、自分は消えていく


愚かで、後悔ばかりで、なにも得ず、なにも与えず

本物の愛も、友も、生業も、幸せも、なにも知らず

偽りの輝きを、夢に見てるだけの、どうしようもない自分


だから、きっと報いを得る

愚かさの報いを得る


うめいて、泣いて、叫んで、消えていく

わかっている

わかっている

それが自然


綺麗に逝けるなんて思ってない

心のままに、ぐちゃぐちゃのどろどろになって終わっていく

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