第6話 声が聞こえた、寂しそうで
声が聞こえたから 探したんだ
さみしそうだった
その声の持ち主の 肩を抱いて
思わず なぐさめたくなった
声が聞こえたから 駆け寄ったんだ
名前の知らない君だけど
一緒に傍にいた 元気づけたいと思ったんだ
声に感情が滲みだしていたから
こらえきれないほどのさみしさが
言葉から漏れ出していたから
一直線に君の横まで行ったんだ
君は何を見てさみしいと呟いているの?
君は何を聞いてさみしいと感じているの?
知りたい わけてほしい
そのさみしそうな声を少しでも救いたいんだ
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