第4話 ふいに世界が広くなる



 扉を開けた先に 花が咲いていた


 花びらが風にさらわれてひらひら


 ふわり におい 運んできて


 空から 雨が しとしとしと


 光の軌跡 描き出す


 七つ 色を 散りばめて


 万華鏡の ように 雨粒が きらきらきら


 鳥が歌うよ 奏でるよ


 空が 笑うよ 感情で


(ときどき世界は ぶわっと広くなり)


(狭くなった時との その広さの違いを見せつけてくる)


 ふわり ふわり 雲ただよう


 草木 さらさら 身ゆらし 踊る





「ストーリー」

 

 ふいに世界が色づくと、その瞬間この世界が広いってことを思い出すんだ。


 ふいに世界が広くなる。

 そんな感覚。


 不思議だね。


 世界の大きさなんて、最初から変わってないんていないのに。


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