侑希さんと帰省編 その十五



侑希「はい。ゆきちゃん、お冷」



ゆき「……ありがとう。……、ぷはーっ。やっぱり久しぶりにお酒飲むとおいしいですね」



弓槻「すげぇな。ほんとに変わるんだな」



侑希「でしょ。お酒飲んだ状態のゆきちゃんだとまともに会話できないんだよね」



弓槻「ふーん。ん、にしても結構食ったな。買ったきた分全部食っちまったんじゃねぇか?」



侑希「え? あんなに買ってたのに全部鍋に入れちゃったの?」



弓槻「ああ」



侑希「えぇ……。明日のごはんどうするの……」



弓槻「明日の分は明日の分でなんとかなるだろ。それより、どうだ? 雪斗。腹いっぱいになったか?」



雪斗「はい。おいしかったです」



弓槻「まだインスタントラーメンならあるけど、食うか?」



雪斗「いえ、もうお腹いっぱいで……」



弓槻「別に遠慮しなくてもいいんだぞ」



侑希「ちょっと姉さん。雪斗君もう大丈夫って言ってるじゃんか。なんか親戚のおばさんみたいだよ」



弓槻「あ? あー、確かにそうだな。ごめんな雪斗」



雪斗「いえ……」



侑希「姉さんさ、雪斗君のこと気にかけすぎじゃない?」



弓槻「それは、なんというかその、かわいいんだよ」



侑希「かわいい? 雪斗君が?」



弓槻「ああ」



侑希「だってさ、ゆきちゃん」



ゆき「どうしましょう。ライバル出現ですね」


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