弓槻「ただいま」

侑希「おかえり。ああ、姉さん、灯油もらうよ。雪斗君もありがとうね」

雪斗「いえ」

弓槻「よっこいしょっと」

侑希「ん？　何それ？」

弓槻「今日の晩飯」

侑希「へー、姉さんがインスタントラーメン以外のごはん買ってくることなんてあるんだ」

弓槻「そりゃお前、彼祭さんと雪斗がいるのにカップラーメンなんて食わせるわけにはいかねぇだろ」

侑希「この前ゆきちゃんとカップラーメンだったじゃんか」

弓槻「あ？　あれはお前が突然来たからじゃねぇか。家にカップラーメンしかなかったからしょうがないだろ」

侑希「ちゃんと連絡したんだけどな……」

弓槻「お前はネチネチうるせぇな。あ。おい、雪斗」

雪斗「……なんですかこれ？」

弓槻「手伝ってくれた駄賃」

雪斗「え……？」

ゆき「雪斗何もらったの？」

雪斗「DX変身ベルト……」

侑希「子ども向けのおもちゃじゃんか……。姉さん、何渡してんの？」

弓槻「男の子ってそういうの好きだろ。って、そんなことより早くヒーター点けてくれ」

侑希「はぁ、はいはい」

ゆき「雪斗よかったね」

雪斗「う、うん」

侑希「姉さんの前で気を使ってるのかもしれないけど、いらないならいらないって言ってもいいからね」

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