侑希さんへのプレゼント
「
「ありがとう」
「じゃーん! これ誕生日プレゼントです」
「わー、わざわざありがとう。開けてもいいかな?」
「はい。どうぞ」
「すごく薄いけど何が入ってるんだろう。どれどれ……、ん?」
「どうですか? 気に入ってもらえましたか?」
「え? これって……」
「肩たたき券です」
「肩たたき券? もしかして、手作り……?」
「はい。折り紙で作りましたよ」
「お、おう」
「あれ、もしかしてお気に召さなかったでしょうか……?」
「いや、そんなことない、そんなことない。うん。すごく嬉しいよ。ありがとうね」
「そうですか。よかったです。私が小さかった頃、お母さんの誕生日にプレゼントしたらとても喜んでくれたので、侑希さんも喜んでくれるかなって」
「かわいいね。ゆきちゃんはそういうことしてたんだね」
「はい。やっぱり愛情がある手作りがいいですよね」
「うん、ありがとう。財布にずっと入れておくよ」
「……。あの、侑希さん」
「? どうしたの?」
「これ、プレゼントです……」
「え? もう一個あるの?」
「私とおそろいのブレスレットです。本当はこれがプレゼントの予定で、肩たたき券は冗談のつもりだったんですけど……。えへへ。侑希さんって優しいんですね」
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