街の図書館にて 〜ゆきちゃんとの出会いの場所〜



「久しぶりだなー。ここの図書館。僕とゆきちゃんが初めて出会った場所だよね」



「はい。侑希ゆうきさんから声をかけてくれたんですよ」



「そうだった。ゆきちゃんを司書さんだと思って話かけたんだったね。って、今日はなんの用事だっけ?」



「今日は授業で使う資料を集めに来ました」



「すごいなー。ゆきちゃん小学校の教師なんだよね。大変じゃない?」



「大変かといわれると大変ですけど、でも、どのお仕事も大変だと思いますよ」



「そうかな。僕の仕事より全然大変だと思うけど」



「別に人と比べる必要はないんです。大変さで仕事に優劣がつくわけじゃないですから」



「……そうだね。ありがとう」



「あ! ありました。この本です」



「なんて本?」



「『世界のふんどし大全』です」



「そんな本何に使うんだよ」



「だから、授業です」



「どんな授業してんの?」


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