日記のような、何か。

良し悪し

第1話 豚の眼球解体

 豚の眼の解剖をした。


 この豚の目には、かつてあったであろう希望に満ちた キラキラと輝いている瞳は無く、全てに絶望した、

 光を失いドロドロした解体済みの眼があった。


 その眼を指でつまむと思ったよりも弾力があった。

 潰す気で摘まんでみたが、潰れることはなかった。

 これが名も知らない豚による、最後の抵抗のようにさえ感じた。

 眼球の固さ知り、我々人間の瞳も頑丈に出来ているのだと実感した。


 その日の夕食は「豚の冷しゃぶ」だった。

 しゃぶしゃぶには、ごまドレッシングだと感じた。


 そんな豚が多いの日の話。



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【作者のひとこと】

 やっぱり豚肉はおいしいよね。


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