第10話 初配信吸血鬼

吸血鬼の館に帰ってきたショウは、マスターに声を掛けられてキッチンへ呼び出され、500mlほどの量がありそうなガラスビンを渡された。

中身は人間の血である。


「おぬし、グロームの仕事についていく気だと聞いたぞ。あやつが居れば問題は無いだろうが、一応血を飲んでおくといい。

吸血鬼は修行を積んだり、血を飲んでそこに含まれる生命力を取り込むことによって力を増すが、この伸び率というものは最初が一番高いからの。奮発して、霊的素養のある健康な処女の質の良い生き血を用意した。わらわに感謝しつつ飲むがよい」


渡されたビンの中の、とろりとした赤い血を見て、ショウは首を傾げた。

そのスジの有識者からやべえ奴ら扱いを受けている吸血鬼であるショウは、まあ言われる通りのやべえ奴であるため、はじめて血液を口にする機会が訪れたことに対して、へえ。意外の感想は持ち合わせていない。

ここで拒絶するような繊細な感性を持っている人間は、この世界ではそもそも吸血鬼になどならないのだ。


「はー、吸血鬼っぽいや。これ美味いの?」

「吸血鬼は人間に比べて生臭さに鈍感だが、まあただの血など、飲んでもそう美味いと思うことはないな。飢えている時なら別だが、それも人間で例えるなら、喉が渇いている時に飲む水は美味い、というような感覚だからの。

トマトジュースや牛乳で割って飲むのも一般的だ。過熱すると口当たりが悪くなるから、生でグイっといけ、グイっと」


はじめてスッポンを食べる若者に食い方を教えるおっさんの如き仕草で、マスターに飲血を進められ、ショウはビンの蓋を開け、中身をがばりと一気に呷った。

ビンの中に残った血も、高級品ということで残しては勿体ないので、トマトジュースを入れてシャバシャバと混ぜ全部飲みきる。ショウは何とも言えない生活感のある飲み方に、若干ロマンを壊されたような気がして顔をしかめた。


「いやー、うん、あー、なんすかねこの……、べつにまずい! ってほどでもないけど、美味い! とは言い難いような……」

「若干しょっぱさがあるのがまた、なんとも言い難いのだよなあ。わかるぞ」


この世界の吸血鬼たちにあるあるネタとして共通する、血ってべつに進んで飲みたいもんでもねえよなという問題に頷き合い、二人はビンを洗って資源ごみに出した。

ショウは腹の中から全身へ広がる、力が湧いてくるような、そうでもないような、これまたなんとも言い難い感覚に首を傾げる。

これはちゃんと効いているのだろうか。不安になってマスターのほうを見てみれば、彼女は対照的に、食い入るようにショウを見ていた。


「……ふむ、なるほど。うまく力の底上げができたようだの。能力の効果も増している。……いやあ、おぬしの力はやはり面白いのう」


にこにこと上機嫌な彼女の様子に、ショウはまあ大先輩がそう言うならそうなのかと、特に気にせず頷いた。

漫画のようにわかりやすく謎のオーラでも発するならともかく、専門家の観察でしかわからないパワーアップは、ショウのような吸血鬼ド素人の新人にはいまいち実感がない。


「ま、とりあえずはこれでよかろう」

「あざっす。あ、そうだマスター。俺今度は配信やってみたいんだ。グロームさんの仕事についてく時やってもいい?」

「ほう。まあよいのではないか? グロームは若干キレやすいところがあるが、あれでなかなか面倒見のよい、頼りになる吸血鬼だ。きちんと配信前に注意事項を伝えておけば、問題なく対応することだろう」

「よっしゃ。じゃあよかったらマスターも見てくれよ」

「よいぞ。初配信となると色々不安もあるだろう。モデレーターはわらわに任せるがよい」

「やっぱりやってらっしゃいますよね?」

「は? なんのことですか?」


今回もマスターにはシラを切られたが、そこはわりとどうでもいい点なので放置して、ショウはうきうきと自室へ帰っていった。

それから彼は、配信のやり方を初心者向け講座で学び、前口上を考え、今回行く仕事先の情報も貰い、ウキウキで支度を整えていった。

一方被写体となるグロームのほうはといえば、格好良く活躍して有名配信者になれば有名ゲーム実況者とゲームができるかもしれない、という下心満載で、ショウから伝えられる注意事項を真面目に事前学習している。

吸血鬼などという種族は放っておくとFワードを連発しかねないため、言ってはいけないことを事前に伝えておくというのは、普通の人間の配信と比べてもより注意しなくてはならないことである。

既に知名度のあるヴォルと、今回が初お披露目となるグロームの写真をセットで撮影し、それに配信日時を添えてSNSで宣伝もしっかり行い、迎えた当日。

ショウとグロームは魔法の扉の前で、神妙な顔で頷き合った。

配信のための諸々を設定し、スマホを構え、まず最初に映すのはショウの顔だ。


「どうもみなさんこんばんは。ショウです。これちゃんと映ってます? 音声もOK? あ、良さそうですね。それじゃ健康優良バカ吸血鬼Ch、はじめての配信、やっていきます」


ほんの数日前に出来たばかりの個人のチャンネルの初配信だというのに、視聴者はかなりの数になっていた。

コメントは白髪赤眼といういかにもな吸血鬼的見た目のショウに盛り上がり、地毛なのか、カラコンにしては綺麗すぎると疑問混じりの歓声をあげている。


「今日は告知してたとおり、グロームのアクション配信です。場所は三重県の某心霊スポットの廃墟ホテル。一応ネットとかに名前は載ってる場所らしいんで、映したら特定できるひともいるかもですけど、山ン中だからまあ今から凸しにくるやつはいないかな。私有地なんで許可なしで来るのは犯罪です。一応注意はしておくよ。

それじゃ今から廃墟に入りまーす」


そう言って、ショウはスマホの向きを変えて構え直し、首から下げたライトのスイッチを入れる。

カメラの向こうではグロームが一度レンズへ視線を向けて、その後視聴者によく見えるように魔法の扉を開けてから、その先へ歩いていく。

豪奢な廊下のつきあたりにある重厚な扉を開いたら、その奥は廃墟のロビーになっている、という手品のような光景に、コメント欄はますます盛り上がった。

撮影している画面とコメント欄を両方ちらちらと見ながら、ショウもグロームに続いて廃墟へと潜入する。


「えー、今回ここに来たのはとあるスジからの依頼で、廃墟に住み着いてるバケモンを退治するためです。持ち主の許可もらって撮影してます。動画見てくれた人は分かってると思うけれど、ああいうアクションを今回はナマでお送りしますんで。まあ頑張るのは俺じゃなくてグロームですから、コメントで応援よろしくお願いします」


コメント欄に流れてくる、グロームさん頑張れ、という発言を拾ってショウが前方を歩くグロームへ伝えると、彼はひらりと片手を上げて格好をつけた返事をした。口が悪いのでワイルドでクールなキャラでいこうという作戦なのだ。

廃墟内を歩いてすぐに、廊下の隅から人間の膝丈ほどの大きさの、べろりと全身の皮が剥がれたような小人が顔を出すが、グロームは通りすがりにそれを蹴り飛ばして倒してしまう。

彼はそのまま進みつつ、次に現れた首が三回転ほど捻じれたような女の霊に瞬く間に走り寄ってラリアットをし、壁から生えている何本もの腕を壁をぶち破って引き千切り、吹き抜けになっている階段を壁走りで駆け上って天井に張り付いていたカエル似の男を蹴り倒していく。

次から次へと現れる化物と、それを常人離れした身体能力で倒していくグロームに、コメント欄は湧きかえった。

二人は気付いていないが、リアルタイムの合成技術なのか、それとも本物なのか、いったいどんな謎の技術が使われているのか、と考察する掲示板まで立っているほどに、この配信への注目度は高かった。

次々流れていくコメントに目を通し、ショウはその中からいくつかを拾って、前を歩くグロームに投げていく。


「ヘイグローム。物理で除霊できるんだなってコメントが滅茶苦茶流れてるよ」


ちなみに彼らは幾度か打ち合わせをするうちに、ため口で話せる程度に仲が良くなっていた。


「あ? そりゃ吸血鬼ならぶん殴っただけでも除霊できるだろ」

「人間はそういうのできんの?」

「知らね。見えるやつがやるなら多少は効果あるだろうし、見えないやつならやっても空気殴ってんのと一緒じゃねえかと思うけど」

「グロームプロでしょ。そのへんの知識薄くない?」

「うるせえ」

「そういえばこういう仕事は始めて長いの?」

「あー、そんな長くねえよ。仕事としてやりだしたのは戦後からだしな」

「時間の感覚がガバガバすぎる」


雑談交じりのファンタジックな会話に、コメント欄はいちいち声が良いだの馬鹿可愛いだのと盛り上がる。もはや二人が何をしても面白がる勢いだ。


「えー、あとは面白いのだと、びっくりするほどユートピアは霊に効果はありますか、ってのが来てるんだけど」

「んだそりゃ」

「あのねー、全裸になって自分のシリを両手でバンバン叩きながら白目むいて、びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア! って言いながらベッドを上り下りするんだよ」

「バケモンよりやべえじゃねえか……」


イケメン金髪お兄さんが某掲示板発祥のキチ行為にドン引きする展開に、視聴者は大喜びした。海外の反応系というのは根強い人気があるのだ。

グロームは少し考えた後、再び物理除霊を続けながら会話を続ける。


「人間の霊相手なら多少効くんじゃねえの。ヤバそうな奴には霊だって近付きたくないだろうからな」

「じゃあそこそこ効果はあるってことで?」

「あるってことで。ただ、まともな霊限定だよ。それこそまだ意識がちょっとは残ってて、普通に読経でも流しゃ除霊できるような」

「あー、ガチの悪霊相手なら効かない、みたいな?」

「そりゃ言葉も通じない奴相手なら無理だろ。そうだな、例えば熊の目の前でそれやって意味あると思うか?」

「警戒はされるかもしれねーけど、襲われる可能性のほうが高いかもな」

「そう。ちょうどこんなやつとかな」


言いながら、グロームは大浴場へと繋がる引き戸を蹴り飛ばして開けた。

室内は奥側の壁一面が大きな窓になっており、かつてはそこから美しい景色を眺められたのだろう。

暗く淀んだ夜闇のなかで、床に散らばったガラスの破片と吹き込んだ枯葉を踏みしめてパキパキと音を立て、全長4mはありそうな六本足の何かが歩き回っていた。

所々に褐色の痣がある薄汚れた肌色のそれは、ナナフシと人間を歪に混ぜ合わせたような姿をしている。足と見えたものは全て人間の腕で、顔の部分は奇妙に縦に伸びており、真っ黒に塗り潰されたような目からはとろとろと黒い液体が滴っていた。

突然現れたクリーチャーに、一瞬コメント欄が止まり、直後怒涛のような勢いで流れ始める。

ここは視聴者を怖がらせておくべきかと、ショウはあえて口を噤み、ゆっくりと移動して撮影のためのベストポジションを探した。

グロームは化物から真っ直ぐに視線を向けられたまま、あくまで自然体で軽く首を回す。


「こういうのはもう全然話が通じねえ。人間なら行き遭うと最悪気が狂う。軽くても一時的に気を失うくらいはするだろうな。見えるかどうかは人による。

つっても昼間ならこういうのも、薄いからな。出会っても無視される場合もある。でもまあアレだ、入る許可が出ねえような廃墟に、肝試しだのなんだので不法侵入しねえほうがいいぞ。被害が出て封鎖してる場合もあっから」


プロゲーマーと遊びたいという下心のあるグロームは、普段の彼を知っている者がこれを見たならニヤニヤしてしまうほど親切に忠告をした。おそらく吸血鬼の館に帰ったら、まずはマスターから真っ先にからかわれることだろう。しかし全ては好感度のためである。


「それじゃすぐ片付けっからな。撮り逃すなよ」

「うっす」


短い会話に割り込むように、化物がカサカサと手を動かしてグロームへ這い寄った。

床に散らばるガラスを踏み割りながら、飛び掛かるように腕を伸ばしてきたそれを、グロームは細長い体の下に潜り込んでかわし、蹴り飛ばす。

腹に赤黒く靴底の跡をつけた化物は、窓と窓の間にある柱に激突してバウンドした。

化物が動き出すより早く、グロームは次の攻撃に移る。

飛び上がった彼は化物の頭上から、紫電を纏わせた拳を振り下ろした。

化物の頭から胸までが叩き潰されてひしゃげ、さらに雷に焼き尽くされる。

瞬く間に灰になり、それから黒い煙となって跡形もなく消えていく化物を背景に、宣言通り短時間で決着をつけたグロームはしっかりカメラ目線をきめた。


「グローム、なんか決め台詞とかない?」

「あ? ねえよそんなモン。楽勝だった」


グロームはごついブーツでガラスをじゃりしゃりと踏みながらショウのそばへ合流し、ここではじめてコメント欄を見た。

丁度良く彼の格好良さを讃えるコメントが濁流のように流れていき、グロームはまんざらでもなさそうにニヤリとする。

なにせ吸血鬼たちは普段人目を避けて活躍しているため、こうもおおっぴらに称賛される機会というのは、いままで無かったのだ。

グロームの上機嫌を察知したショウは、館へ帰るまでの間に雑談タイムを設けることにした。

ちなみにマスターはコメント欄に現れたスパムを片っ端からブロックしている。

来た道を戻りながら、ショウは再びカメラに自分を映す。


「ハイじゃあ今回のアクションはここまでー。あとはなんか質問とかあったら答えられる範囲で答えます。

えー、次の配信? さあ。また機会があったら。動画は、えー、どうしよ。みんな気分屋なんだよな。まあうまく撮らせてくれたら、なんか出します。

グローム好みのタイプ聞かれてっけど、どんなの?」

「ゲーム上手い奴」

「それ友達になりたいやつのタイプじゃん……。えー、なのでプロゲーマーの友達募集中です。こいつスマ○ラすげー好きなんで。あとは……、ん?」


適当な話題を拾っていく途中、ショウはひとつ、気になるコメントを見つけた。

グロームの横に並び、腕を伸ばしてスマホで自分たちを撮りつつ、ショウはコメントを遡って確認をする。


「グローム、なんか部屋の隅に黒い影がずっと座ってて怖くてしにそうってコメントあるけど、お祓い方法とか知ってる?」

「いや知らん。お経でも流しとけ」

「俺も知らねえからなあ。未成年だったら、恥ずかしいだろうけど別の家族のとこ行って寝るとかは?」

「あ? これ多分一人暮らしだろ」


ほぼ断言するような口調でそう言ったグロームに、ショウは首を傾げた。


「なにグローム。千里眼とかあるタイプ?」

「ねえけど。日本の家なんてたいてい神棚だの仏壇だのあるだろ。だから普通はそういうのは入ってこねえって。無いのは一人暮らしか、あとは特殊な新興宗教やってる家くらいじゃねえか?」

「あ、なるほど。てかああいうの効くんだ」

「ちゃんと扱ってりゃ普通に効くよ。だからそのコメントのやつ、そういう加護が無い家に住んでるか、一人暮らしのうえにお守りみたいなもんは一つも持ってねえってタイプなんじゃねえの?」


グロームの言葉に反応して、切羽詰った長文がコメント欄に流れてきた。

その通りです一人暮らしです、どうすればいいですか。という趣旨のことを聞いてくる視聴者に、コメント欄も先程までとはまた別の盛り上がりをみせる。金髪イケメンマッチョお兄さんの心霊相談というコンテンツは、なかなかに需要があるらしい。

グロームは視聴者の反応に若干面倒くさそうな顔をするものの、これもゲームのためと思って気を取り直した。


「いままでずっと居たんなら、つまりそんなに害があるわけじゃないってことだ。住んでるやつが死んでねえんだから。

お前がビビってることには相手だって気付てるだろ、さすがに。それで仕掛けてこねえなら直接手出ししてくるタイプじゃねえ」

「てことはまあ、しばらくは大丈夫ってこと? 引っ越しでも勧めるか」

「引っ越さなくてもさ、そこらじゅうに神社でも寺でもあるんだから、厄除けのなにかしらを買ってくりゃいいんだよ。それで近付けなくなるだろ。持っててもまだ寄ってくるようならお祓いでもなんでも行け」

「せんせー、売店みたいなの常設してねえタイプの神社しか近くにない奴はどうすりゃいいの?」

「そん時は買いに行けるまで、スマホに適当なオフダでもなんでも表示させときゃ良いんじゃねえの? ないより少しはマシだろ」

「ふーん。ってことらしいぞ。じゃあもう着いたから質問タイム終わり。アーカイブのコメント欄とかSNSに質問来てても基本返信しません。

それじゃチャンネル登録、SNSのフォロー、高評価とかもヨロシク。配信はここまででーす」


そう言ってショウはカメラを正面へ向け、廃墟の扉を映した。

そこを開ければ、向こうに広がっているのは吸血鬼の館の豪奢な廊下だ。

館に入って扉を閉めたところで配信を切り、ショウとグロームはハイタッチをした。

事前の打ち合わせではする予定の無かった予期せぬ心霊相談も含め、初配信は期待していた以上にいい出来だ。

SNSでの、配信に来てくれてありがとう、という投稿にも勢いよく反応が返ってくる。


「やったぜ。チャンネル登録もめちゃくちゃ増えてる」

「いいかショウ、約束は守れよ」

「おうわかってるわかってる。いつかプロゲーマーとコラボして仲良くなろうな」


そういえばマスターにコラボはやめておけと言われていたんだっけ、と思い出したものの、ショウはそれについては賢く黙っていることにした。吸血鬼なんてこんなやつばかりである。

一仕事終えたグロームはさっさと自分の部屋へ戻っていったため、ショウは初配信の興奮を引きずりつつ、一人自分の部屋で小躍りをした。

よっしゃ。と小声でガッツポーズをし、次は誰を誘って、どんなことをしようかと、彼は未来へ思いを馳せる。


まさかこの配信が原因で、この先世界がとんでもない方向へ進んでいくなどと、この時のショウは思ってもみないのだった。

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