第7話 慟哭(悲しみに耐えきれずに声を上げて泣くこと)

朝8時目覚まし時計の大きな音で目を覚ました。

 日曜日の朝が一番つらい。目覚まし時計がなくても起きられるのが自慢だったのに、近頃は起きられない.土曜日は11時まで仕事で終電で帰ってくる。その後国家試験のための勉強を3時間くらいした記憶がある.その後は寝落ちをしたように服のまま寝ていた。

 今日は12時からパパと会う日だと頭の奥の方で思い出した。


昼食の後パパとホテルに入った。いつもと同じ眺めのいいホテルだけど今日は海が見えない部屋の5階。隣のビルの窓が見える高さだ。

近頃エッチの要求が変わってきている.最初は若い子の肌や匂いを嗅いで喜んでいたんだけど、近頃はペットのように大人のおもちゃを使われて弄ばれている。


「カーテンしめてもいいですか。」

「チェル、窓の方を向いて服を脱いで」

「向こうのビルから見られちゃいます」

「それがいいんだよ。早く脱いで。」と語気が強くなった。

「はい。」なんでいいなりになるんだろ。いやならいやって言えばいいのに。そう思いながら服を脱ぎ始め、ただ窓の向こうから覗かれないようにだけ祈った。脱ぎ終わって振り返ると

「いいって言うまで窓の外を見るんだ。」

窓の下に行き交う人がたくさんいた。思わず両手で前を隠した。

「何で手で隠してるの。外の人にチェルの綺麗な体を見てもらわなきゃ。手を後ろで組んで休め。」

「はい。」思わず怒られないように返事をした。隠していた手を後ろに組んで休めの姿勢を取った。休めなんか中学校の体育以来かもしれない。前のビルは日曜日でブラインドが降りている。それを開けないでとだけ祈り続けた。もう何十秒?何分?もう終わりにして。もしブラインドが開いたら私逃げ出すしかないから。

「こっちへこい」。

パパは私の背中に向かって言った。

振り返ると,自分でズボンを下ろしてベッドに座っているいる、そして

「咥えろ」と言った。

私は急いでベッドに座っているパパのペニスを舐め始めたけど、なかなか立たない。なんとか一生懸命にやってみるけど少しも反応してくれない。手でこすろうと手をペニスを持つと

「何横着してるんだよ.口でやれよ.口で。」

「はい。」

ずっと同じ姿勢はつ辛かった。太ももを掴んでいた手の力が抜けたときに咥えていたペニスを少し噛んだ。

「いてっ。」男の手が頬を張った。

「何噛んでんだよ。」

「すいません。」素直に謝った。でも立たないパパも悪い。

「近頃チェルは手抜きをしてる。前はもっと真剣に俺を喜ばそうと一生懸命だった。俺はお前に前と同じ金を払ってるのに、お前は前と同じことをしなくなった。チェルはすごい悪い子だ。」

「すいません.前と同じで一所懸命やってます。」ただ疲れているだけなんだ。

「悪い子にはお仕置きだ。」

パパはベッドの上の鞄から首輪を取り出して首輪を付けた。そして横倒しにされ縄で手を後ろに縛られた。そしてパパはンカチのようなもので口を縛られ頭の後ろ止めた。しゃべれないし息苦しい。よだれが出てきてどうしていいのかがもうわからない。

「よだれを出すな。」転がってる私の背中を蹴った。

「ふぁい。」返事の声も出ない。よだれを出すなと言われたら余計によだれがどんどんでてきた。

「よだれをだすなよ。きたねなぁ」

 涙とよだれが止まらない。

「窓のソファの椅子に座れ。」

「ふぁい。」

首輪のリードをソファの椅子に結び、椅子に座った私の足のそれぞれをソファの足一つずつに結びつけた。」

そして電マが私の中に入れられた。

「いひゃい。」痛いと言ったつもりだけど声がでなかった。

テーブルの前の椅子に座ってリモコンのスイッチを押した。体がビクンと反応する。振動が強くなった。体がビクンビクンとそれまで以上に反応する。パパは笑顔でリモコンを押した。腰が勝手動く。くねくねして体をのけぞらす。

「あえて。」やめての声はパパには届かなかった。

「お仕置きだよ。見ててあげるから。」うれしそうに近づいてきて胸を揉んだ。耳を舐められ体が痙攣をした。「良い反応だ」電マは動き続ける。

しばらくするとパパは口の布をははずし電マも止めた。

「お願いだから。やめてください。」

「やめないよ」と言ってまた電マのスイッチを入れた。

「ほんとにやめてください。」

「辞めてっていわれるとね。やりたくなるんだよ。」と言って2回スイッチを押した。

背もたれに寄りかかるように体が突き上げられた。自分の前にいる男のニヤニヤしている顔を見ると涙が止まらなかった。

パパは電マを止めて

「なんかお腹すかない?」

「全然大丈夫です。」何をいってるのか意味が分からなかった。

「じゃあおれだけルームサービスを頼もう。」

「テーブルの受話器を取り『すいません。サンドイッチとコービーを持ってきてくれ』」

「この部屋に持って来るんですか」

「当たり前だろ。ルームサービスだから。」

「この縄解いてください。見られちゃいます。」

「チェルのかわいい格好も見てもらいたいんだ。」

「本当にそれだけは辞めてください。他のことはなんでもしますから。」

「でももう頼んじゃったし。」

「じゃあ部屋の外で受け取ってください。」

「うるさいなあ」と言って電マの2回スイッチを押した。

「やめてお願い」なんとかよがり声だけは出さないように我慢した。

「聞き分けがいいねぇ。最初からそうしとけばいいんだよ。」

ベルが鳴った。パパは外に行った。お願いだから外で受け取って。一生のお願い。

「こちっちに持ってきて」

若いホテルマンが綺麗な格好で入ってきた。男がこっちを見てるのがよくわかる。

「この子は気にしないで。この子はMで好きでやってるんだから。」パパはそう言いながら何回かリモコンのスイッチを押した。今までにない振動。私は腰をくねらせながらのけぞった。

「こちらで以上です。」若いホテルマンは何もなかったように出て行こうとした。その時パパはわざとコーヒーをひっくり返して床の絨毯にこぼした。私の足下が熱くなった。

「すいません.こぼしてしまって。ちょっと拭いてくれませんか。」

「わかりましたただいま。」腰をくねらせて、よがっている私の足下を拭いていく。立ち上がろうとしたときに男と目が合った。ダムが台風で決壊すよるように、心にあった悲しみ、苦しみ、痛み、羞恥心、自尊心、そんな心の一番深いとこのものさえ持っていくほど一気に心のダムは崩壊した。


全く表情がなくなった私を「チェル今日はごめんね。今日のチェルが一番がんばった。大好きだよ。これからも。」

パパは裸の私を抱きしめた。

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