第9話牧野II
これが俗に言う蛇に睨まれた蛙ってヤツか·····
穴があったら入りたいくらいだ。
「·····何をしたんですか?」
「·····暴力·····暴力を降るってそこに居るミドリさんを大怪我させたじゃないですか?」
「俺がそんな事を?」
「まさか·····覚えてないんですか?」
「ふざけるな!俺はそんな事しないぞ!」
「覚えてないなんて言わせませんよ?」
牧野は俺の肩をギュッと握ってきた。
痛い。
「とぼけてるなら·····取り調べ室行きですよ?」
「正直に白状しないと·····取り調べ室に直行しますよ?」
コイツの言葉には棘がある。
「·····本当にそんな事した覚えがないんですよ。」
「·····そうですか·····」
俺の肩を握る手はまだ離れない。
もしかしてここの世界の俺はあん時の谷川みたいになってるのか·····
ああ·····早く元の時代に帰りたいぜ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます