第5話怒り

「殴りたいのは解るがでも·····」

俺はしばし沈黙した。

コイツの面を見ると苛つくんだよ·····谷川·····

「殴らんのか?·····」

「お望みなら殴ってやろうか?」

「翔大·····」

「翔大君·····駄目よもう·····」

江田島は不敵な笑みを浮かべながら俺を見つめていた。

この野郎ッ!

俺は怒りを抑えるのに一生懸命だった。

「耐えろ·····耐えるんだ翔大·····」

俺はミドリと谷川に取り押さえられていた。

「殴るんなら早くしろ·····俺はこう見えてせっかっちなんだ。」

「てめぇ·····本当に腹立つ野郎だな!」

「フン、君よりはましな人間さ。全く過去人はこれだから·····」

「未来人なのか·····お前·····」

「ああ·····そうさ。」

このクソッタレ未来人が!

と、俺は叫びたかった。

「おい、未来人さんよぉ俺の友人を傷付けるんならただじゃあ置かねぇぞ。」

と、谷川は怒りを込めて言った。

「·····短気だなお前達は·····」

「なんだとッ!?」

谷川と俺は声を揃えて言った。

「ちょっと!二人とも!!!」

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